企業、大学、市民団体などを対象とした多目的施設「エイビットスクエア」(八王子市南町)で11月21日、デジタルガジェット愛好者たちによる「モバイルガジェット勉強会~八王子変態端末オフ3~」が行われる。
「変態」と呼ばれる変わり種の携帯電話やスマートフォンなどの端末、デジタル機器をテーマとした同イベント。有志が主催し行われるもので、八王子で行われるのは昨秋に続き3回目。清涼菓子「フリスク」サイズのPHS端末「ストラップフォン」や卓上型PHS端末「イエデンワ」など開発し、愛好者からは「変態端末メーカー」と呼ばれることもある八王子の通信機器メーカー「エイビット」(南町)本社内の同施設で毎回行われている。
今回はNTTドコモの回線を利用するMVNO(仮想移動体通信事業者)の「もしもシークス」を運営するエックスモバイルの木野将徳社長や「週刊アスキー」で「山根博士の海外モバイル通信」を連載している携帯研究家の山根康宏さんらが登場。スマートフォンやスマートウオッチ、海外向けの携帯電話など、デジタルガジェットに関わる話題で盛り上がる。
「もともとの『変態端末オフ』は、2012年12月に秋葉原の居酒屋の片隅でフォロワー有志と集まったのが最初。『変態端末』と呼ばれる少しマイナーな仕様の端末を持っている同好の志が集まり、酒のつまみとして語るというそんな会だった」とイベントの運営に携わる「すくすく。」さん。全国各地にイベントが広がり個人で運営していくことが難しくなる中、エイビットの檜山竹生社長の好意もあり、昨年8月に八王子で初開催。ネット配信を行う都合から「今までのオフ会のコンセプトを捨て、フォロワー有志による講演形式を取ることにした」と話す。
初回から70人を超える参加者を集め、「なぜこんな真面目で有意義な勉強会に『変態端末オフ』などという名前をつけたのかと言われる始末」と「すくすく。」さん。前回は運営から手を引いていたが、今回は初回のコンセプトに立ち戻って勉強会形式のイベントを企画。既に50人以上が参加を表明しており、今までどおり「変態端末」を持ち寄ることも問題ない。「不可解な形をした携帯電話がいっぱい来るが、ガジェット関連のイベントには足を運び辛いという方にもきっかけの一つとして使ってもらいたい」とも。
「もともと居酒屋でしゃべっているようなコンセプトの会に、一流の講師の方が来て語ってもらうという機会はない。講師の方の名前に興味がある方はぜひ」と参加を呼び掛ける。
開催時間は13時~17時。会費は参加人数によって変わり、1000円~1500円を予定しているという。