Jリーグ入りを目指す八王子のサッカーチーム「アローレはちきたFC」が1月15日、4月にチーム名を「アローレ八王子」に変更すると発表した。

　戸吹スポーツ公園（八王子市戸吹）を拠点に活動する同チーム。サッカーを通じた地域活性化を目指して、2011年に創設された。社会人で構成されるトップチームは東京都社会人サッカーリーグの2部に所属している。

　今回のチーム名の変更について「最も重要なのは『市民に愛され必要とされるチームを市民の皆さんと共につくりあげていくこと』だというクラブの理念を明確にするためにチーム名に八王子を入れさせていただく」と、チームを運営するNPO法人「はちきたSC」の紙本さん。「クラブの最終目標は『八王子の活性化』であり、Jリーグ参入がゴールではない」とも。

　昨年はサッカー解説者としても活動する野口幸司さんを監督兼アドバイザーとして迎えて新体制を構築。「本気でJリーグを目指すための改革の始まりの年だった」。シーズン開始以来、11勝1分けと好調な成績を残していたが、シーズン最終戦となる11月29日の「FC品川」との試合が不戦勝に終わったため、念願だった東京都社会人サッカーリーグ1部への昇格はかなわなかった。

　「昨年はリーグ無敗ながら得失点差で優勝を逃し、1点の重みをあらためて痛感した。わずかに優勝には手が届かなかったが、チーム力の向上、サポーターやスポンサーの増加、スタッフの意識向上など大きな成果があった。この経験がアローレを強くしてくれると確信している」と話す。

　チーム名の変更とともにユニホームなども一新する予定。紙本さんは「昨年発足した高校生チームからトップチームの練習に参加する選手も出てきている。地元の選手を育てるため育成年代強化にも力を入れていきたい。ぜひ多くの市民の方に見に来ていただき、共に戦っていただきたい。野口監督の掲げる『見ていて楽しいサッカー』で今年こそ優勝したい」と意気込む。