八王子市の地元有志が現在、多摩地区最大の山車(だし)祭り「八王子まつり」の開催に合わせ、スマートフォンの位置情報機能を使ったゲーム「Ingress(イングレス)」を使ったオリジナルミッションの準備を進めている。
GPS機能を使って、実在の施設が目標に設定された「ポータル」に出向き、その場所を「ハック」し陣地を広げていく同ゲーム。
今回は指定したポータルを獲得するなど特定の条件をクリアすることでバッジを集める「ミッション」機能を使い、八王子まつりに参加する山車を保有する各町会を巡って、周辺に設定されているポータルをハックすることで得られる町会の紋を集めていく。
西八王子駅を始点、多賀神社を終点とした「上地区」と八王子駅を始点、八幡八雲神社を終点とした「下地区」の2つのルートを設定。それぞれ地区内の2つの町会を1つにまとめ、それぞれ6カ所を巡る。担当者は「一筆書きで回れるようにした。回りやすく、分かりやすいと思う。バランスも取れた」と話す。
ミッション達成までにかかる所要時間は、上地区・下地区それぞれ徒歩で約1時間30分。「自転車で巡っても30分以上はかかる。上下でスタート地点が分かれているので、2日間に分けてもらったほうが時間的に余裕があるかもしれない」と担当者。
昨年公開された19町会と多賀神社、八幡八雲神社、八王子駅、西八王子駅の合わせて24カ所を巡るミッションについても引き続き楽しむことができるため、「鬼のようなコースともっぱらの評判となってしまったが、今年のものがコンプリートできたら、昨年のものも試してみていただければ」と呼び掛ける。
イングレスは、位置情報と拡張現実技術を活用し、街を歩きながらモンスターたちを捕まえる「ポケモンGO」を開発した米・Niantic社が手掛けるゲームで、いわば「ポケモンGO」の兄貴分とも言える。
担当者は「ポケモンGOは現状、位置情報を使ったゲームの割にはあまり移動しなくても済んでしまうところがあるが、イングレスのほうが移動する要素が高い。昨年のミッションでは、多いところで100人ほどに巡っていただいたので、今年も祭りに合わせて楽しんでもらえれば」と話す。
アプリはiOS 7.0以降、Android 4.0以上に対応する。ダウンロード無料。