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中央大学で創立140周年記念企画展 創立当時の資料や校舎の意匠など展示

企画展の様子

企画展の様子

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 中央大学多摩キャンパス(八王子市東中野)で7月8日、企画展「中央大学創立140周年記念展示 140年のあゆみ」が始まった。会場は「炎の塔」2階大学史資料館。

これまでの校舎で使われていた意匠なども展示

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 1885(明治18)年に「英吉利(イギリス)法律学校」として創設、1905(明治38)年に校名を「中央大学」へと改称した同大。今年で創立から140周年、改称から120周年を迎えたことを受け、創立記念日である同日から今回の企画展を始めた。同館が企画展を行うのは今回で2度目。

 同館企画展示室には、開学から現在に至るまで、4章立てで実際の歴史資料などを展示する。保存の関係から常設展示できないようなものも取り上げる。今冬に「創立140年史」を発行する予定で、これまでに同大が発行した周年史やその原稿などを展示するコーナーも用意した。全ての展示物は同展のウェブサイトで見ることができる。

 展示の内、「第2章 中央大学の展開」「第3章 大学史資料館の所蔵資料」は会期中、約1カ月のペースで展示物を入れ替える予定。現在は法学部と、1948(昭和23)年に開設した通信教育部、専門職大学院の法務研究科を特集している。

 「英吉利法律学校」の設置広告や当時の学則、卒業証書などに加え、「英吉利法律学校」時代に遠隔教育を目的に作られ教科書として使われていた講義録などを展示している。企画展開始から2週間は、創立に携わった18人の1人で、初代校長を務めた法律家の増島六一郎が実際に着ていた法服なども展示する。

 同館館長で、同大法科大学院の大貫裕之教授は「140年というのは我が国の大学の中でも古い方。いろいろな歴史的なものが残っている。歴史を振り返るだけでなく、この後の未来を展望できるよう意識して展示を制作した」と話す。会期は2026年4月27日まで。

 大学史資料館は同大初の資料館として、「法と正義の資料館」と併設する形で昨年4月に開館した。大学史資料館では「中央大学百年史」の編さんに合わせて収集、整理された歴史資料や、文化祭「白門祭」をはじめとした学生の活動・文化を紹介する資料を常設展示する。法と正義の資料館では、法、正義、人権を特集した常設展示に加え、5月から2026年3月末までは同大卒業生で、広島で被爆した米軍兵士について調査を続けている森重昭さんを特集した企画展「森重昭と被爆米兵調査―戦争が終わるということ」も行っている。

 開館時間は10時~17時。日曜・祝日定休。入場無料。

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