八王子市内を通る甲州街道（国道20号）沿いで11月21日・22日、「八王子いちょう祭り」が行われる。

　市内を通る甲州街道の中でも「高尾駅前交差点」から「追分交差点」付近までの約4キロについては、1929（昭和4）年、大正天皇の多摩御陵完成に伴って宮内庁がイチョウを植樹。現在、沿道には約760本のイチョウが植えられており、市は1964（昭和39）年7月にこのイチョウ並木を市天然記念物に指定している。祭りはこのイチョウ並木沿いで行われる。

　1979（昭和54）年から毎年秋に行われており、今年で30回目。「市民の活力を生かして協働のまちづくりを推進するため、有志市民により企画され、多くの市民の参画を得て市民手づくりの新しい祭りとして始めた」と同祭典委員会事務局の吉田さん。昨年は約32万人が参加した。

　陵南（りょうなん）公園（八王子市長房町）をメーン会場に長房市民センター（長房町）、浅川市民センター（高尾町）、市中央図書館（千人町3）、市本庁舎（元本郷町3）などでさまざまなイベントを行う。「通行手形」を片手にイチョウ並木を散策する「関所オリエンテーリング」など第1回から続く企画もあるほか、30回目を記念して全国各地の特産物の販売や観光PRを行う「物産・観光展 in 八王子」や、陵南いちょう会館（東浅川町）の外壁を多摩美術大学の学生がリニューアルする企画なども登場する。

　22日には甲州街道で「クラシックカーパレード」も実施。同パレードも今回で30回目を迎える。今年は1930年代の「フォードV8」など、レトロカーからスポーツカー、大衆車など、日本各地から集まった各年代の名車300台以上が走る。「往年の名車が駆け抜ける姿は必見」と吉田さん。イベントは12時から。

　開催時間は、21日＝9時～17時、22日＝9時～16時30分。

【お詫びと訂正】初出時、イチョウ並木の区間を「多摩御陵入口交差点」までとしておりましたが、「追分交差点」付近までの誤りでした。お詫びして訂正いたします。