ティアック(多摩市落合)は2月3日、新しいリニアPCMレコーダー「DR-2d」を発売する。
同社は1953(昭和28)年に誕生した老舗音響機器メーカー。「TEAC」ブランドのほか、ハイエンドオーディオなどの高級音響ブランドとして「ESOTERIC」を、放送機器など業務用音響ブランドとして「TASCAM」を展開。今回の新商品は「TASCAM」ブランドでの発売となる。
リニアPCM録音は録音した音源を圧縮しないで、そのままデジタルデータにする方式。通常のICレコーダーに比べて、原音に忠実に録音することができるため、高品位な録音が必要となる楽器演奏などの場面で使われている。
新しく投入する同商品はステレオコンデンサーマイクを搭載。24ビット、96キロヘルツ録音にも対応しており、「楽器演奏やバンド演奏の録音、フィールドでの録音、インタビューの録音など、幅広い用途で高音質な録音が可能」と同社。設定した録音レベルでの録音とバックアップとして録音レベルを少し低めに設定したものを同時に録音する「デュアルレコーディング機能」を備え、失敗することができない環境での録音もフォローする。本体サイズは高さ118ミリ、幅65ミリ、奥行き24ミリで、重さは約140グラム。ACアダプターのほか、単3乾電池2本でも動作する。
今月末にはコンパクトタイプの「DR-08」も市場に投入。インタビューや会議、講義など、場面に応じてマイクの角度を変えられるようにする「マイクアングル調節機構」を実装するなど、工夫を凝らした。本体サイズは高さ137.5ミリ、幅37ミリ、奥行き15ミリで、重さは約56グラム。単4乾電池2本で動作する。
価格はそれぞれオープンプライス。全国の家電量販店、楽器店などで販売する。