京王プラザホテル八王子(八王子市旭町)は現在、地元・八王子産のイチゴ「純ベリー2」を使った期間限定デザートを販売している。
今回は1階の「ロビーラウンジ」と15階の「鉄板焼 やまなみ」の2店舗の期間限定フェアとしてメニューを開発した。
「純ベリー2」は地元のイチゴ生産者・山口昭男さんが開発したもの。同品種は現在、山口さんのみが栽培しており、一般に流通することはほとんどないという。「山口さんは『今のイチゴは甘いが香りがない。このイチゴにはそれがある』と話していた」と「やまなみ」アシスタントシェフの湯川さん。「寒い時期に温かいデザートを作ろう」をコンセプトに、2月にイチゴが味も香りも引き立つ時期を迎えることからフェア開催に踏み切った。
同品種を探し出したのは同ホテルに2年前に赴任した総料理長の佐藤浩一さん。「八王子に赴任してきた際に、地元の食材を使って何かできないかと農家を回っているときに巡り合った」と佐藤さん。数が少なく供給量も安定していないが、自ら山口さんと交渉し今回のイチゴを提供してもらったという。
「やまなみ」ではイチゴを鉄板で焼き、アイスクリームと合わせたフランベデザートを提供。焼いたイチゴをデザートとして提供することは珍しいが、「ほかの品種と比べても香りが強いイチゴなので、鉄板で焼くとさらに五感を刺激することができる」と湯川さん。1日限定15食の「プレミアムランチ」(6,500円)のほか、女性をターゲットにした平日限定コース「レディスランチ」(2,500円、各日限定15食)では追加メニューとして500円で提供。「隣の人が選んでいるのを見て頼まれることも多く、評判は上々」とも。
ロビーラウンジでは、イチゴを使ったケーキ(528円)のほか、ジャムなどと合わせた「アフタヌーンティーセット」(2,300円)も用意する。
フェアは2月28日まで。