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高尾山が題材の物語、「日本遺産」に認定 東京では初

高尾山が題材の物語を「日本遺産」に認定

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 高尾山を題材にした物語「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が6月19日、文化庁が認定する「日本遺産」に認定された。

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 「日本遺産」は地域の歴史的魅力や特色を通じて、国の伝統・文化を語るストーリーを文化庁が認定するもの。単一の市町村内でストーリーが完結する「地域型」と複数の市町村にまたがってストーリーが展開される「シリアル型(ネットワーク型)」の2つがあり、市町村が認定希望を申請する。2015(平成27)年度からこれまでに83件が認定されている。

 2020年度は69件の申請があり、北海道標津町や岩手県二戸市、茨城県牛久市など21件が認定された。八王子市は今回、高尾山を題材にした地域型のストーリーを申請し認定を受けた。東京都内で「日本遺産」が認定されるのは今回が初めて。認定証交付式や記念式典などは行われない。

 市は申請したストーリーについて、養蚕や織物が盛んで「桑都」と呼ばれた八王子は、その礎が北条氏照が城下町を築いたことにさかのぼり、その上で、人々が高尾山を霊山として信仰し守ってきたとして、「高尾山では、今での人々の祈りとともに、江戸時代に花開いた桑都の伝統文化が連綿と受け継がれている」とまとめている。

 石森孝志八王子市長は「本市が『日本遺産』の認定を受けたことを、市民の皆さんとともに大いに喜びたい」とした上で、「長きにわたり、本市の歴史文化を先人たちから受け継ぎ、大切にしてこられた方々に、心から感謝と敬意を表する。豊かな自然と歴史文化は市民の誇り。今後も、市民の皆さんとともに郷土愛を育みながら、ふるさと八王子の魅力を内外に発信し、未来へとつながるまちづくりを進めていく」と話す。

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