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【八王子ビートレインズ特集】バスケットカウント Vol.4

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 2018年シーズンからB2リーグに参戦している「東京八王子ビートレインズ」。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回はその第4弾。

 11月・12月を全敗で終えたビートレインズ。3勝25敗とリーグ単独最下位の状況にある。そんな中、今月5日・6日に行われるシーズン第16節「信州ブレイブウォリアーズ」戦は、「八王子市民デー」として開催。八王子市在住・在学・在勤者は、「快速1階自由席」を大人=1,300円、小・中・高校生=500円、「快速2階自由席」を大人=800円、小・中・高校生=200円で観戦できる。

 ここから試合開催を前に次節の見どころを望月さんと共に伝える。

 

第16節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子

−昨年1年間を振り返って、いかがですか?
望月 「2017年のトレインズは連敗したり、選手が少なくて試合にならなかったりしたということはなかったので、こんなに苦しい思いをしたことはありませんでした。こういう言い方はどうかとは思いますが、(今シーズン開幕以降)そういう時期を味わえたことは私たちの中で成長につながったと思います。選手も諦めないで前を向いてくれているので、下を向いていてはいけない、私たちもフロントとしての戦い方をしていかなければと思えた半年でした。落ちるところまで落ちた気がするので、あとは上がるしかないと思っています」

−信州とは12月以来の対戦ですね
望月 「(10月に)信州に行って対戦した時は1点差で悔しい負けをしましたし、先日対戦したときも万全とは言えない状態で負けてはしまったのですが、すごくいい戦いはできたと感じています。今、選手も揃ってきているので、チームを立て直して勝ちに行ける体制にしたいと考えています」

−今回は「八王子市民デー」ということですが目玉は?
望月 「今年は1階の自由席も割り引きにいたしますので、1階も2階もお得に楽しんでいただけると思います。1階はコートレベルで見ていただけますし、試合終了後には選手とのハイタッチもできるので、いつも2階の方にもぜひ見ていただきたいです。『市民デー』ということでお問い合わせも多く、売れ行きも好調です。そして、2019年、新体制のビートレインズを見ていただきたいと思っています。私の勝手な2019年のテーマは『躍進』ですので、ここからです。八王子市民デーは、1年に1回開催しているイベント。市民の皆さんのための球団というのをモットーにやっていますので、ぜひ足を運んでいただいて、いろいろな楽しみを感じていただければと思います」

−シーズンも後半戦に入ります。
望月 「チームが強いことも大切ですが、今のビートレインズが真剣に戦っている姿も見ていただきたいです。私たちも『市民デー』というイベントを通じて、八王子のことをもっと発信していき、八王子の人たちにも楽しんでいただきたいので、もう一度足を運ぶきっかけになればと思っています。八王子の皆さんに育てていただき、支えていただいてつかんだB2です。その恩を返していきたいですし、バスケットを見て楽しんでいただくことも地域が元気になることの一つだと思っています。八王子のために活動していきますので、皆さんも応援をお願いいたします」

−ありがとうございました。

1月5日(土) 17時 TIPOFF
1月6日(日) 14時 TIPOFF
会場=エスフォルタアリーナ八王子(サブ)
VS 信州ブレイブウォリアーズ

 

Pick up Player|#14 地久里謙成

 毎回、同チームの選手1人に迫り紹介する「Pick up Player(ピックアップ・プレーヤー)」。今回は背番号14・地久里謙成選手に迫る。

 小さい頃からスポーツが好きだった地久里。サッカー、ソフトボール、バスケットボール、さまざまなスポーツを習っていたが、1つ上の兄や友達の影響で小学校4年時にバスケットボールを始める。ドリブルで全員を抜いていく感覚が気持ち良くて、すぐにバスケットに夢中になった。バスケットがとにかく好きだった地久里。両親も練習に協力してくれて、車のライトを照らして毎晩遅くまで練習していたという。

 中学生になり、バスケ部に入部するが、中学2年の時にバスケットから少し離れた。思春期だったと地久里は振り返る。でもそんなときにある先生が地久里にこんな言葉をかけてくれた。「このままバスケットを続けたら君は絶対にすごい選手になる」。この言葉がとにかく嬉しくて再びバスケットを始めるきっかけになった。

 中学3年時には当時、鹿児島県1位だった高校から推薦がきた。その高校には進学しなかったが、自分の実力を認められた。その言葉を糧に地久里は自分に自信を持ってプレーするようになる。そんな時だった。地元、鹿児島にプロバスケットボールチームが誕生。レノヴァ鹿児島(現・鹿児島レブナイズ)対リンク栃木ブレックス(現・栃木ブレックス)の試合を観戦し、川村卓也(現・横浜ビー・コルセアーズ)のプレーに衝撃を受ける。自分もプロとして活躍できる選手になりたい、そう思った。しかしプロの壁は高く、大学卒業後は企業に就職し、働きながらバスケットを続けた。大学卒業から3年、地久里に転機が訪れる。八王子ビートレインズとの出会いだった。「当時、試合に出場することはなかったけど、自分を信じて契約更新してくれた八王子に感謝している。昨シーズンはB2に昇格して恩返ししたいと思っていた」。今シーズンで在籍4年目になる地久里。今後の目標を聞いてみた。「27歳でB1でプレーするという目標がある。だから26歳の今シーズンはどこまで自分の力を発揮できるか挑戦していく」。さらなる高みを目指して、地久里は成長し続ける。

写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS

【東京八王子ビートレインズ】

2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。今シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグで戦っている。

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