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【八王子ビートレインズ特集】バスケットカウント Vol.7

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 2018年シーズンからプロバスケットボールB2リーグに参戦している「東京八王子ビートレインズ」。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回はその第7弾。

 2月16日に行われたシーズン第22節「広島ドラゴンフライズ」戦では、100ポイント以上を獲得し白星を挙げたトレインズ。一方、同21日・22日に行われたアウェー戦「西宮ストークス」戦では連敗を喫し、現在、シーズン通算で7勝36敗という状況にある。

 今回は3月2日・3日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行われるシーズン第24節「金沢武士団」戦を前に次節の見どころを望月さんとともに伝える。

 

第24節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子

−西宮との戦いでは、2ポイントシュート、3ポイントシュートのチャンスを得ても、それをなかなか生かすことができませんでした。前節を振り返っていかがですか。
望月 「パーセンテージで見ると、ほかの試合とそこまで確率は変わりませんが、西宮戦に関しては相手のディフェンスが良く、気持ちよくシュートを打たせてもらえない印象でした。逆にこちらのディフェンスが甘くなり、相手に外からシュートを打たせる状況を作ってしまったことが敗因でもあると思います」

−シーズンも終盤に入ります。今後の戦い方は?
望月 「ここ最近は70点以上得点できているので、この先の戦いとしては、いかに失点を抑えられるかというところがポイントになると思います。リバウンドの数で相手に負けないことも大切です」

−金沢はB3時代からの対戦相手です。2月にアウェー戦で戦っていますが、今シーズンの金沢をどう分析しますか?
望月 「金沢とは2シーズンぶりの対戦になります。2月に対戦した時にはトレインズの得点源であるクリーンソニー・アーリー選手が出場できませんでした。そんな中、チームは奮闘するも相手の外国籍選手2名に攻め切られ、白星をつかむことができませんでした。今節はアーリー選手が出場する予定ですので、しっかりと得点を重ねて勝ちたいと思います。金沢武士団がエスフォルタアリーナ八王子で試合をするのは初めてです。ファンの皆さんと共に八王子のホームアリーナの力を見せたいと思います」

−今節でのイベントは?
望月 「試合前にエキシビションゲームを開催します。両日共に社会人によるゲームなので、普段とはまた違うゲームを見ることができます。今大注目のエンターテイナー、當間ローズさんやライブ活動・モデル・お芝居などにチャレンジしている小学4年生のアイドル・櫻井佑音さんも来場します。ぜひオープニングやハーフタイムのショーにもご注目ください」

−3日にはユースチームの立ち上げに向けて保護者説明会も行われます。ユースチームの目的や方針は?
望月 「八王子を拠点とし、次世代のプロ選手を育てることを活動目的としています。ユースチームは、チームではありますが、プロ選手を目指す場ということが大前提で個々のスキルアップを目指した練習を行います。その上で、コーチが個の力をコーディネートし、Bリーグ主催大会やクラブチーム大会などに出場しチームとしても強化していきます。バスケットボールの技術だけではなく、U15では人として、スポーツ選手としての人間教育にも力を入れていきます。礼儀、あいさつはもちろん、バスケットボールができる環境に感謝し、同世代から憧れられる選手を育てていきます。八王子ビートレインズU15の選手であることに誇りを持ち、八王子を背負ってプレーをしていく選手を育てます」

−3月はホームゲームが続きます。ブースターの皆さんに向けてメッセージを。
望月 「いつも八王子ビートレインズを応援いただき、ありがとうございます。ホームゲームも残すところあと10試合となりました。シーズンを通して勝率を上げることはもちろんですが、ホームで勝利をお見せすることができていないことが何よりも悔しいです。トレインズ初のB2のシーズンも終盤に入ります。B2でも十分に戦えるんだということを証明する試合をお見せしたいと思いますので、会場でご声援をよろしくお願いいたします」

−ありがとうございました。

3月2日(土) 17時 TIPOFF
3月3日(日) 14時 TIPOFF
会場=エスフォルタアリーナ八王子(メイン)
VS 金沢武士団

 

Pick up Player|#10 セオン・エディ

 毎回、同チームの選手1人に迫り紹介する「Pick up Player(ピックアップ・プレーヤー)」。今回は背番号10・セオン・エディに迫る。

 #10・セオン・エディはアメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。日本で生まれ育った。彼の経歴は異色だ。なんと幼少期には「ジャニーズJr.」として活躍していたこともある。音楽番組やバラエティ番組にも出演していたという。スポーツの経歴を聞くと、2~3歳のころには水泳とサッカーを始め、中学ではバスケットボール、高校に入るとアメフトや陸上にも挑戦した。エディは「いろいろなスポーツに挑戦したけどバスケットが一番好きで、プロバスケットボール選手になることが夢だった」という。

 しかしこの頃からエディの興味は「学業」に向いていた。特に化学と物理が大好きだった。高校卒業後はアメリカの大学に進学。アメリカでの大学生活は勉強が忙しく、2年生になった時にはバスケットボール部を辞めた。大学では経済と工学を学び、卒業後は日本での就職を選択。コンサルタント会社に勤めながら、3人制のバスケットボールチームに所属していた。そんな時にアルバルク東京からオファーがあり、小さい頃の夢であったプロバスケットボール選手になる決意をする。「世界で一番好きなバスケットボールを仕事にすることは幸せだし、自分はやらなければならないと思った」とエディ。

 「さまざまなことを体験して経験や知識を得ることが自分の成長に繋がり、世界を広げる。陸上や物理、生物もバスケットと関係ないようだけど何かしら共通するスキルや経験があったからこそ、今の自分があるのだと思う」と振り返る。どんなこともチャレンジする、そして好きなことは徹底して追及する。そうやって「セオン・エディ」という人間の可能性を広げてきた。今ではビジネスにも興味があり、将来は個人事業で成功させたいという夢がある。「環境問題にも興味があり、将来は人のために役立てる事業にも挑戦したいと思っている。その中でプロバスケットボール選手の経験があるからこそ、自分にしかできないことや自分に与えられた使命があると思う」

 エディの好きな言葉はスティーブ・ジョブズの「stay hungry, stay foolish」という言葉だ。この言葉にはいろいろな解釈があるが、エディはこう捉えている。「夢に挑戦し、夢を追いかける」

 エディの目には自分の人生がどう映っているのか。この先もセオン・エディの可能性は留まるところを知らない。

写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS

【東京八王子ビートレインズ】

2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。今シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグで戦っている。

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