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檜原村で暮らしながらバス運転士-西東京バス、Iターン・Uターン就職を支援

檜原村の村内を走る西東京バスの姿

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 西東京バス(八王子市明神町3)は現在、檜原村の活性化に向けて、村の居住者や移住希望者を対象としたバス運転士の採用活動を行っている。

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 同社は八王子や福生、あきる野などの多摩西部と山梨県の一部で路線バスを運行。今回は地域の活性化に向け、村との共同事業として人材募集を展開することになった。

 檜原村は本州では都内唯一の村。人口は約2500人で、近年、過疎化と高齢化が進んでいる。村では定住人口を増やそうとさまざまな施策を行っており、同社にも話を持ち掛けた。ちょうど団塊世代の社員が定年を迎える時期にある同社。「採用活動を通じて微力ながら村の活性化に貢献できるとともに、課題であった乗務員の確保策にも寄与できる」と今回の事業に期待を込める。

 Iターン・Uターン組にも配慮して、村への移住を考えている人にも応募資格を与えたほか、大型二種運転免許を持たない人には免許取得制度も用意。「檜原村は、秋川渓谷をはじめとした大自然に恵まれ、初めて訪れる方は『東京にこんな自然があるのか』と思われるほど」と担当者。「田舎暮らしをしながらも八王子や立川などの市街地が比較的近く、また、新宿や渋谷などの都心部へも気軽に出掛けることができる」とアピールする。

 募集人員は10人程度。採用者は同社の五日市営業所(あきる野市)に所属し、あきる野市をはじめとした西多摩地域のほか、福生駅や京王八王子駅などに向かう路線バスの運転などを担当する。「五日市営業所が担当する路線は、運行する路線や曜日によって変化に富んでいるのが特徴」と担当者。檜原村では村内唯一の公共交通機関として生活路線となっているほか、「払沢の滝や檜原都民の森、三頭山など、四季折々に変化する景観やさまざまな動植物に恵まれている。これから秋を迎え、紅葉が美しい時期」とも。

 9月8日には村内の複合施設「やすらぎの里」(檜原村)で会社説明会などを予定している。「地域に根ざしたバス会社となることが使命であり、地域社会の発展が当社の発展につながる」と担当者。「地域社会へ貢献できる施策があれば実施していきたいと考えており、今回の採用活動はその一環。この採用活動を軌道に乗せ、檜原村の定住人口の増加策に微力ながら貢献させていただければ」と意気込む。

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