八王子北口の駅ビル「CELEO(セレオ)八王子 北館」が10月25日、グランドオープンした。
同ビルは地上10階、地下2階。延べ床面積は約7万3800平方メートル。1月末のそごう八王子店閉店後、ビルを運営するJR東京西駅ビル開発(八王子市旭町)がショッピングセンターとしてリニューアルする計画を明らかにし、同社が展開する「八王子ナウ」の営業を継続しながら改装を進めてきた。
23日には報道陣などへの内覧と併せて、招待客や新たに始めるポイントカード「セレオカード」事前入会客などを対象にプレオープンイベントを実施。開店前から大勢の人が訪れたため、八王子駅から甲州街道に向かって伸びる地下道に列を誘導するなど駅前は一時騒然となった。客の流れは夜まで収まらず、最終的に「2万6000人の客が訪れた」と同社の皆川さん。
グランドオープン当日も店の前に行列ができた。一番乗りは日野市から来たという女性客で、開店2時間前の8時ごろには来たという。「(先頭になるのを)狙ってきた。お目当ては食料品」。その後、プレオープンと同様に地下道まで行列が伸び、初日から盛況となった。
開店を前に同店1階メーンエントランスでは、石森孝志八王子市長らが出席し、オープニングセレモニーを開催。JR東京西駅ビル開発の清水公男社長は「駅ビルから八王子の街に元気を届けるのが私たちほかここで働く者の使命」と述べ、強い決意をあらわにした。
石森市長は「そごう閉店以来、多くの市民がこの日を待ち望んでいた」とした上で、「駅前の観光案内所と、ペデストリアンデッキの延伸の取り組みと合わせて駅周辺のにぎわいを取り戻していきたい」と今後の活性化に向け期待を込めた。その後、セレオ八王子南館に入居する幼稚園「ココファン・ナーサリー八王子」そら組の園児らも加わりテープカットが行われると、周囲の客からは大きな歓声や拍手が上がり、そごう八王子店の閉店以来、9カ月越しの新たな一歩を祝福した。
この日は多くの客が訪れたことから、開店時間を20分早めて、9時40分に前倒し。店長をはじめスタッフはドアの横に立ち、入店する客を出迎えた。来店客も参加して花絵を描く「インフォラベータ」をはじめ、7階「セレオスクエア」などでもオープニングイベントを展開。最初の週末となる27日には、さまざまなの色のマスキングテープから作品を作り、館内に展示する「ハロウィーン・マスキングテープワークショップ」が開催されるほか、27日・28日の両日には、10階に特設の縁日コーナーを設けて、「セレオ縁日」と題した催しも行う予定。
営業時間は10時~21時(レストランは22時まで)。