横浜線・八王子みなみ野駅に地域の自然を紹介する駅貼りポスターを展開する「みなみ野ディスティネーションキャンペーン」が、今冬で開始から1年を迎えた。
昨年1月から同駅構内の掲示スペースを使って行われている同企画。みなみ野地区で1997年から里山の保全活動などを展開している「みなみ野自然塾」が行っているもので、「駅を利用する人たちに目立つようなものを掲示して自然塾の活動もアピールできたら」と企画に携わる長澤さん。スペースはJRから無料で借り、自らデザインした街の良さを紹介するポスターを貼り続けている。
「ディスティネーションキャンペーン」はJRグループなどが自治体などとともに行っている大型観光キャンペーンの名称。これを受け、長澤さん自ら「みなみ野ディスティネーションキャンペーン」の名を付けた。「勝手に名付けているだけ」としながらも、「みなみ野の環境の素晴らしさを紹介することで、ポスターを見ていただいた方に街の良さを再認識していただけるきっかけになれば」と話す。
ポスターは1~2カ月に一度作り直しており、サイズはB2。メジロやカワセミなど、みなみ野地区で見られる鳥の姿をまとめたものを皮切りに、サクラや古道散策、稲穂など季節に合わせた題材を選んで作り上げている。「一枚の写真を大きく使って目立たせたり、たくさんの写真をアレンジしたりするなどデザインは毎回工夫している」と長澤さん。「活動を紹介するような写真は使わずに、みなみ野で見られる季節ごとの自然の見どころを紹介している」とも。
2月は駅構内でエレベーターの取り換え工事が行われているため、1月に掲示された宇津貫緑地の雪景色が最新の作品となっている。「既に9枚作成しているので、一度にまとめて展示する機会があれば」と長澤さん。今後は駅での掲示のほか、「ポストカードにして配布してほしい」などの声をアイデアに取り入れていく予定だという。