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八王子駅周辺「最後の再開発」をテーマに激論-石森市長ら参加

300人以上が参加して行われたパネルディスカッションの様子

300人以上が参加して行われたパネルディスカッションの様子

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 八王子市学園都市センターイベントホール(八王子市旭町)で3月14日、市民参加型の公開パネルディスカッション「みんなで創ろう!未来の八王子!」が行われた。

石森孝志八王子市長らが熱い議論を交わした

 八王子の街作りをテーマとした今回のイベント。主催は八王子青年会議所。八王子駅周辺の街の変化を「最後の再開発」と称して、観客とともに議論を交わそうと企画。当日は定員を大きく超え、322人が参加。「立ち見とホールの外で視聴いただく方も出てしまうほど大変好評だった」と企画に携わり、イベントの司会も担当した長澤さん。

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 スピーカーには、石森孝志八王子市長や地元選出の萩生田光一衆議院議員、TYRANT(明神町2)の松葉邦彦さん、「八王子学生委員会」の山本香帆委員長、ステージで行われた抽選で選ばれた参加者ら6人が登壇した。

 議論を前に石森市長は、「私は攻めの街づくりが信条。積極的な投資、施策展開をしてこの街を活性化したい」と目標を語ったほか、萩生田議員は「八王子は潜在的な魅力や可能性を持っているが、それをなかなか引き出せない時代が長く続いた」と分析。「あまり先人を否定したくはないが、一回落選して開き直ったので、言いたいことを言って八王子のタブーにも挑戦したい」と話すと会場からは笑いが起きた。

 松葉さんは建築家という立場から、芸術や文化が集積する「クリエーティブシティー」を目指すべきという持論を展開。「八王子には美大が2つに美術系の学部を持つ大学が2つ。全国で7%しかないものが八王子だけで17%もある。この集積した資産は生かさなければならない」と話すなど、スピーカーそれぞれが八王子への思いを述べたうえで、議論は始められた。

 今回は現在、北口駅前で進められているペデストリアンデッキ・マルベリーブリッジ(旭町)の延伸工事や、2009年に移転した東京都立産業技術研究センター八王子支所跡地など、旭町・明神町地区の再開発計画などを話題として取り上げた。

 マルベリーブリッジについては、石森市長が「非常に使い勝手が悪いと私自身も思っている」と発言。「駅は八王子の顔。周辺の整備を集中的にやろうと思っている」と意気込んだほか、萩生田議員は計画が進められた当時、市議会議員として議論に参加していたことを振り返り、「日本一使いづらいペデストリアンデッキができてしまった。すごく反省している」と話すなどして盛り上がった。

 再開発については、松葉さんが現在、駅から徒歩15分の場所にある八王子市夢美術館(八日町)を、「美術館用に作られた建物じゃないが、コンテンツはいい」として旭町・明神町地区に移転させるアイデアを提案するなど、それぞれが私案を出して議論。観客から意見を募る中では商店街の衰退に話が及び、「八王子は、人口は増えているのにシャッターが閉まっていく例外的な街。可能性があるのに気付かない」と地主も含めて魅力ある街作りを進めていくことの重要性を唱(とな)えた。

 2時間半にわたる議論の終盤では、八王子の未来について検討。萩生田衆院議員は「先祖代々住んでいる人たちが『八王子は悪くなった』と言っている」と市民自らがネガティブな評価をしていることに触れ、「八王子の持っている可能性をブラッシュアップしていき、良さを再点検していくべき」と提案したほか、松葉さんは「多摩地区の中の八王子」といった広い視点で物事を考えることなどについて注文をつけた。

 石森市長はこれまでの街づくりについて、「大きな街のせいか、(何かを進める時に)足を引っ張りあってきた歴史がある」としたうえで、「そんなことをやっていたら未来はない」と一喝。「豊かな歴史を持つ魅力のある街なので、その魅力を取り入れながら進めていきたい」と決意を述べた。

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