今年の「グッドデザイン賞」の受賞作品が10月1日に発表され、首都大学東京(日野キャンパス=日野市旭ケ丘)システムデザイン学部インダストリアルアートコースの渡邉英徳准教授らが携わる「東日本大震災アーカイブ」などが選出された。
今年は3400件の応募があった同賞。今回、その中から1212件が受賞作品として発表された。「東日本大震災アーカイブ」は、渡邉准教授の研究室と、宮城大学事業構想学部デザイン情報学科の中田千彦准教授の研究室が中心となって手掛けるデジタルアーカイブ。震災の被害状況を可視化し、被災地の写真や被災者の証言、ツイートなどのビッグデータをデジタル地球儀上の3次元地形に重ね、震災発生後の時間経過に沿って資料を見ることができる。
今回は、「多くの人々に見せるシステムとして表現力、技術力を持ち、同時に世界に類のない先進性を有する」と評価され受賞。金賞などの特別賞の候補となる「ベスト100」にも選定された。今後は受賞発表展に合わせて行われるデザイナー自らが思いを語るイベント「グッドデザイン・ベスト100 デザイナーズプレゼンテーション」などを通して、特別賞の受賞などが決まる。
広域八王子圏からは、東京造形大学大学院(八王子市宇津貫町)の院生と教員が福島県会津若松市の地場産業との連携を目指して進めている「会津プロジェクト」や、GEヘルスケア・ジャパン(日野市旭ケ丘4)の婦人科用超音波画像診断装置「Voluson Pシリーズ」なども「グッドデザイン賞」を受賞している。
受賞発表展「GOOD DESIGN EXHIBITION(グッドデザイン・エキシビション) 2013」は、東京ミッドタウン(港区)内の各所を会場に今月30日~11月4日に開催。開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場料は1,000円。