街おこしを目指して日野市内のパン屋各店が創作した「焼きカレーパン」が5月11日、新選組をテーマとした恒例イベント「ひの新選組まつり」でお披露目されることを受け、市職員が制作した漫画が話題となっている。
障がい者就労支援などを行う「日野わーく・わーく」(日野市程久保)が作り上げた「華麗になる『ひののめぐみ』焼きカレーパン」をきっかけに、日野市内に広まりつつある「焼きカレーパン」ムーブメント。漫画はこれまでの経緯や「日野を焼きカレーパンの街にしたい」という思いを表現しようと制作されたもので、8コマで構成されている。
「市内の畑でトマトの植え替えをする際、余ってしまうものを使って何かできないかということで『わーく・わーく』で生み出されたのが焼きカレーパン」と市産業振興課の小松さん。パンはその後、昨秋に行われた「ニッポン全国ご当地おやつランキング」で準グランプリに選定されるなど評判になったが、数を多く作れなかったため「幻のパン」となっていた。そこで、この流れを街おこしにつなげようと観光協会や商工会、JA、行政などが協力。市内のパン店に新しい焼きカレーパンの開発を呼び掛けたところ、8店がその声に応えてオリジナル商品を作り上げた。
漫画はこの焼きカレーパンをアピールしようと制作。ストーリーなどの面で他部署と連携しながら小松さん自ら描いたという。「思いを文章で表現するのはなかなか大変なので、漫画にしたら分かりやすいのではないかと思った」と小松さん。漫画はプレスリリースに添付されたこともあって一般に広まっており、「『面白い』など声を頂いている」と評判は上々だという。
今回のイベントでは、JCN日野ケーブルテレビ(日野市日野本町4)隣に会場を展開し、「わーく・わーく」をはじめとした市内のパン店が自らの商品をアピールする。「観光・商工・行政の三つどもえで進めているが、ここからが正念場。これから大きな流れにしていきたい」と小松さんは意気込む。
イベントの開催時間は10時~15時。