商店街の空き店舗を活用したチャレンジショップ「FOR USE NOW OPEN」（八王子市中町）で7月1日、若手マジシャン「ごっちん」さんが通りがかりの人に向けて手品を披露した。

手品を披露するごっちんさん

　中学生の頃からマジックを始め、今春プロに転じたというごっちんさん。今回は八王子駅に程近い「ドン・キホーテ八王子駅前店」西側の同所を使い、トランプを使ったクローズアップマジックや輪を使った手品など、週1回のペースで投げ銭方式のショーを披露する計画を立てている。

　マジックを始めたのは、クローズアップマジシャンの第一人者として知られる前田知洋さんの技をテレビで見たことから。「録画したテレビを何度も見て、種を暴いて親に見せたら喜んでくれた」とごっちんさん。もともと恥ずかしがり屋であがり症だったが、「マジックは人を笑顔にできる魔法」と気付き、大学時代には大道芸の部活に入部するなど、その魅力に取りつかれていったという。

　その後はサラリーマンの宴会から児童養護施設や福祉施設まで、さまざま場所でマジックを披露。今では「全年齢に対応できるマジシャン」をうたう。今回の活動では特に街を行き交う学生をメーンターゲットに据える方針。

　「八王子は学生の街だが、学生が楽しめるようなコンテンツは駅前にあまりない。立ち止まって楽しんでいただけるようになれば、その後、街に残って食べたり飲んだりしてもらうこともできるのでは」と活動を通して街が活性化していくことにも期待を込める。

　日々の生活に疲れた大人たちにも同所を訪れてもらいたいという。「暗い世の中でも自分のマジックを通して笑顔になるきっかけが作れれば」とごっちんさん。マジックを始めて今年で9年目。「ごっちんのマジックが見たいと言われるようになりたい」としたうえで、「世界中の人々を笑顔にする世界一のマジシャンになりたい」と夢を大きく膨らませる。

　活動予定はツイッターやブログなどで紹介する。