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八王子に科学技術雑誌集めた「夢の図書館」 6月のグランドオープンに向け準備着々

子ども向け科学技術雑誌からアマチュア無線雑誌なども所蔵する「夢の図書館」

子ども向け科学技術雑誌からアマチュア無線雑誌なども所蔵する「夢の図書館」

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 JR中央線・高尾駅からバスで15分ほどの場所に科学技術雑誌を集めた私設図書館「夢の図書館」(八王子市川町)が、6月のグランドオープンに向けて準備を進めている。

現在は仮書庫に8000冊ほどを所蔵

 雑誌「月刊アスキー」初代編集長などを務めた吉崎武さんによる技術少年出版(川町)が手掛ける同図書館。大正時代から現代までの科学技術雑誌に特化した私設図書館として、現在、約8000冊を所蔵。昨年末には、図書館の什器などをそろえるために300万円規模のクラウドファンディングを行い成功させるなど話題を呼んでいる。

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 1月にプレオープンし、蔵書は閉架式で貸し出しは行っていないが読書室で閲覧可能。利用には会員登録が必要だが、北海道や沖縄、海外在住者まで幅広く会員を集める。「八王子に泊まって高尾に出てくる人もいる」。地元利用者がまだ少ないことから地元の学校に通う学生を中心に利用を呼び掛けており、「戦前、戦中の雑誌はどれも見てもレベルが高く、教育レベルも高かったこともわかるはず。当時の子どもたちのレベルの高さを知ったら、今の方がすごいというのが概念がガラガラ崩れるほど。学生の皆さんが読んだら何か感じるものがあるのでは」と話す。

 「夢の図書館」は書店跡として10年間放置されていた建物を活用。古い雑誌が傷まないよう常時加湿器を運転しているほか自家発電装備も備え何があっても所蔵品を守る体制を整えている。「すぐ近くに採石場があるくらい地盤は硬い場所だし、豪雨のようなことが起こっても大丈夫」と吉崎さん。蔵書の中には国立国会図書館にも所蔵がないようなものも多いという。「納本制度は戦前にはないので当時のものはなかなか残っていない。科学技術雑誌は昭和40年代のものでも残っていなかったりするので、ネット上ではそれで泣いている人も見かける」とも。

 実家が電気店だったこともあり、幼少のころから科学技術雑誌に親しみがあったという吉崎さん。高校生のころから集め続けた雑誌は一時期、4トントラック4台分にもなったが、地下に保管していたことからゲリラ豪雨の被害を受け、多くを失ってしまった経験を持つ。

 「科学技術雑誌は日本の科学技術を伝える資料。手元に残った蔵書を基にもう一度やるしかないと思った。幸い『集めている』という情報を出すと寄贈頂けるので非常にありがたい」。中には誠文堂新光社が発行する「子供の科学」のように、戦時中、空襲に遭ってしまったため版元にも残っていないような創刊号からの雑誌もあるという。「いたずら書きもされてないし、折り目もなく取ってあるのがすごい。宝物のように大事にされてきたのだと思う」。

 現在は6月のグランドオープンを目指して準備を進めているほか、今後は雑誌のほかに「マイコン・無線機・模型博物館」も同所に作る方針。コンピューターに関しては「1960年代のものから集めていて、一番新しいのが『IBM PC/AT』。動態保存してあるので図書館の残り半分を使って作りたい」と意気込む。

 プレオープン期間中の現在は会員証と1日利用券のセットを3,000円で販売。1日利用券は1枚1,000円。読書室のオープン時間は11時~21時で、事前予約制。

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