八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町)で4月28日、東京土産について考えるイベント「これでいいのか?Tokyoブランド!東京生まれの東京土産を探せ」が行われた。
地域ブログサービス「たまりば」と八王子経済新聞の共催で開いた同イベント。東京土産のブランディングなどについて地元の土産物を応援しようと企画したもので約10人が参加した。
議論の口火を切る形で、高尾山内などで販売する菓子「天狗(てんぐ)の鼻 棒かりんとう」など地域とコラボレーションした商品を数多く手掛けるMNH(調布市)の小澤尚弘社長をゲストに、「東京生まれじゃない東京土産が溢(あふ)れている」と題した講演を実施。
小澤さんが「たまりば」やMNHらが手を組み開発した「東京牛乳のかりんとう」を例に取りながら、東京ではない地域で作られた商品が東京土産として売られている現状や東京生まれの土産物を地元で売ることの難しさなどが紹介されると、参加者からは「結局、ネーミングだけで売れてしまう」など声が上がった。
イベント後半は、八王子経済新聞が主催する地域交流飲み会「Speakers' Corner(スピーカーズ・コーナー) 八王子」を模して、参加者による自己紹介や、その場でチームを組みクイズに答える「パブクイズ」を実施。「パブクイズ」では、今回のテーマを踏まえて「次のうち多摩地域ではない駅はどれ」「2020年の東京オリンピックで多摩地域で行われる競技はどれ」など、東京や多摩地域に関する問題が出され盛り上がった。
両者が協働しイベントを行うのは今回が初めて。「たまりば」編集長で、同サービスを運営するジェイラインの大熊雅樹さんは「八王子で情報を発信する人たちが集まり、前から一緒にイベントをやろうと言っていたが、初めて開催にこぎ着けた」と話す。
「全国ネットのテレビには出ていないけど、実はすごく実力がある人や、おいしいものというのはある。掘り出すと身近なところにあるはずだが、発信されていないので知らない人が多い。発信していくことは僕らのレベルからでも始められるので、その中から東京を代表する土産が出てくれば」と期待を込める。