![LICAFEの店主・戸部さん](https://images.keizai.biz/hachioji_keizai/headline/1463484860_photo.jpg)
昨冬開講した飲食店創業に特化した「飲食店向け!はちおうじ創業スクール」出身者によるカフェ「LICAFE(リカフェ)」(八王子市横山町、TEL 042-657-4144)が八王子・横山町の商業スペース「夢・五房」にオープンして1カ月が過ぎた。
2つのテラス席に加え、9.5坪の店内に3つのテーブル席を設ける同店。4月11日にグランドオープンし、ランチや焼き菓子を中心にメニューを展開。テラス席では飼い犬とともに楽しめるように工夫するほか、ドッグ用メニューも用意する。
店主の戸部理香さんによると、店は女性客を中心に好評といい、中でも、1日8食限定の「やわらかチキンの玉ネギソース」(950円)は「優しい味で、お子さんもよく食べてくれる」と話す。5月に入り、ローストチキンとマリネキノコのベジボウル(780円)、ロコモコハンバーグ(950円)といった新メニューの提供も始めた。仕入れる材料を絞り、一つの材料から複数のメニューを作れるよう工夫しており、「主婦なので無駄がないようにという知識が生きていると思う」とも。
もともと料理教室で講師を務めていたという戸部さんは、ワークショップを中心としたカフェを立ち上げようと計画を立て、昨年11月から八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(明神町2)主催の創業塾「飲食店向け!はちおうじ創業スクール」を受講したという。
同スクールの第1回で事業プランを披露したが、「講師に『けちょんけちょん』にされた」と笑う。「しっかりと計画を練った方がいいということで、学んでいくうちに大事なことが分かった。店を始めた今となってみては、最初から『いい』と言われていたらだめだったかもしれない」と振り返る。最終回の事業計画発表は、「夢・五房」への入居審査を兼ねたものとなっており、出店権を勝ち取った。
開店準備は1月頃から開始。壁やウッドデッキの手直しなど「できる限りのことは自分でやった。水回りなどが決まっているため、居抜きで借りると大変という話はスクールで聞いていたが、その実体験を味わった感じ」と話す。
「ティータイムの需要が少ないのと、新規の方がもっと増えてほしいので頑張っていきたい」と意欲を見せる。6月28日にはアロマを使った石けん作りのワークショップを初開催する予定で、今後はイベントも増やしていく方針という。「ワークショップはいろいろなジャンルのものを週1回のペースでやっていきたい」と話す。
乳幼児がいる母親に向けに貸し切りパーティーなども企画したいという。「読み聞かせなど子育て支援ができるような場所になってもいいかも。特に夏休みの時期は子どもがずっといて、お母さんは外に出られないので、外出するきっかけが作れれば」と意気込む。
「ファンをいっぱい増やしたい。お客さまに喜んでいただけるのはうれしいので、これからそういう店になっていければ」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~17時。水曜・日曜定休。