八王子のコワーキングスペースで「公開討論会」 18歳選挙権などテーマに

公開討論会「18歳選挙権と『シルバー民主主義』の間」の様子

公開討論会「18歳選挙権と『シルバー民主主義』の間」の様子

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 八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町、TEL 042-649-6681)で7月1日、公開討論会「18歳選挙権と『シルバー民主主義』の間」が行われた。

イギリスで行われた国民投票の世代別投票率も話題に

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 選挙権年齢が18歳に引き下げられてから初めての参議院選挙が今月10日に実施されるのを前に企画された今回の催し。八王子経済新聞の若松尚利編集長がファシリテーターを務める中、若者世代の投票率向上を狙って活動する中央大学(東中野)の学生団体「Vote at Chuo!!」のメンバーらが議論に参加した。

 今回の討論のテーマは、選挙権年齢の引き下げに加えて、年齢が上がるほど投票率が高くなり、高齢者の政治への影響力が高まる「シルバー民主主義」。「Vote at Chuo!!」からは、まず、今年1月に同施設で行ったイベント「市長選模擬投票」について説明が行われた。

 模擬投票は同時期に行われた八王子市長選を盛り上げようと企画されたもので、当初、投票結果を明らかにする予定だったものの不手際から公開できなくなったことを謝罪した上で、大学生の中には家族の反対などを理由に住民票を移していない人が多くいることなど若者の実態について紹介。

 その上で、選挙や政治への関心を高めてもらおうと学校に出向き高校生らを前に主権者教育に取り組んでいることや、今回の参議院選挙で初めて投票することとなる学生向けに相談窓口を設けるなど、現在行っている活動について紹介した。

 会場では若者の政治参画への重要性を踏まえながらも、イギリスで行われたEU離脱の国民投票や過去の衆院選・参院選の世代別投票率などを題材に、実際にはそうはなっていない現状について議論が巻き起こった。

 参加者からは若者への教育や子どものころから投票所に連れて行き投票を習慣づけることの重要さなどについて意見が上がったほか、多忙を理由に投票に行けない人が多いことを踏まえて、電子投票の可能性など投票制度の在り方まで話は盛り上がった。

 今回の討論を経て、「若者の中で選挙で困っていることがあるのなら、言ってもらわないといつまでたっても制度は変わらない」と若松尚利編集長。「困っていることがあるのなら発信してもらい、それを大人がすくい取ることができれば変わっていくはず。発信をどんどんやってもらえれば、私たちも手を差し伸べられるようになるのでは」と期待を込める。

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