宿泊研修施設「八王子セミナーハウス」(八王子市下柚木)で7月30日・31日、地域を盛り上げるためにデザインが持つ役割や可能性を考えるイベント「デザインキャンプ2016」が行われる。
中央線沿線に住むクリエイターがつながり、さまざまな活動を行う「中央線デザインネットワーク」が2013年から実施している同イベント。「地域とデザイン」「地域をリノベーションする」「しごととデザイン」と毎年テーマを変えて行っており、参加者は同施設に泊まり込んで、ほかの参加者と寝食を共にしながら議論を深める。
今年のテーマは「食と農とデザイン」。暮らしに欠かせない食と、それを支える農に対して、デザインができることなどを考えていく。ゲストとして、市内で新規就農に向けた支援などを進めているFIO(堀之内)や、農産物のパッケージデザインなどを手掛ける「農業デザイナー」の南部良太さん、ハーブや野菜を扱う店「HOMEGROWN」(国立市)などに携わるグロウグリーンの伊藤進吾社長を招く。
ターゲットは、食や農、デザインに興味がある人に加え、中央線沿線で活動している、または地域で活動したいというデザイナーや学生ら。食事では地元で採れた食材を使用するなどこだわるほか、話し合いを行う「セッション」の時間を2日間で4時間設定。加えて、1日目21時以降を「夜な夜な会議」と位置付け、「食と農とデザイン」について徹底的に考えていく。
事務局の小松伸一さんは「私たちの暮らしには欠かせない食と農をふまえて、地域をよりよくしていく方法を一緒に考えたい。たくさんの参加をお待ちしている」と呼び掛ける。
参加費は9,000円(宿泊費・朝夕食代込み)。定員は25人で、メールでの事前申し込みが必要。