買う

地域情報誌「たまら・び」最新号が八王子特集 「八王子オリジナリティ」テーマに

けやき出版の小崎社長(写真中央)と雜誌の立ち上げに携わった多摩信用金庫価値創造事業部の長島部長(左)、沼崎さん(右)

けやき出版の小崎社長(写真中央)と雜誌の立ち上げに携わった多摩信用金庫価値創造事業部の長島部長(左)、沼崎さん(右)

  • 0

  • List
  •  

 八王子を特集した地域情報誌「たまら・び」が7月1日、発売された。

「たまら・び」92号の表紙は八王子芸者のくるみさんをフィーチャー

[広告]

 多摩信用金庫(立川市)が手掛ける「多摩らいふ倶楽部」が発行し、けやき出版(立川市)が編集・発売する同誌。毎回、多摩地域の一つの街をテーマに誌面を構成しており、1997年の創刊以後、今号で92号を迎えた。

 「継ぐ」「創る」「育む」と軸を据えて八王子を紹介。空きテナントを会場とした作品展などを手掛けるNPO法人「AKITEN」のメンバーによる座談会や市内で新規就農に向けた支援などを進めているFIO、北欧のビンテージ家具をメインに扱う専門店「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE」(中野上町5)など、さまざまなものを紹介。八王子芸者については、1日かけて座敷に出る直前まで取材を行い、「1人の女性として追いかけた」とけやき出版の小崎奈央子社長。

 後半では、高尾山薬王院の知られざる裏道などを紹介する「高尾山のウラの顔」とテーマ特集を設け、一冊を通して八王子を特集した。「これまでテーマ特集については、多摩全域の中から1テーマにして来たが、今回は全部八王子でまとめた」とも。

 紙面の企画や取材、記事は市民らによる「市民リポーター」が手掛けることが特徴の同誌。リポーターとの会議の中で「今までは街に自信が持っている方が多かったが、八王子は何もないけど何でもある、いろんなものが満遍なくあると、愛があるからこそ卑下(ひげ)しているところがあった」。そこで、オリジナリティーのなさを逆手に取って、「八王子オリジナリティ」をテーマに据えることにしたという。

 表紙は、八王子芸者のくるみさんをフィーチャー。4月に18歳になり、その後、八王子芸者としては実に50年ぶりの芸妓見習いである「半玉(はんぎょく)」として、初めて座敷に上がったことでも話題となった。「八王子で話題だし、店頭に並べた時にインパクトがあるものになったと思う」とアピールする。

 小崎社長は「一人一人に寄り添い、関わっていただいたことでできた本。本をきっかけに、読んでいただいた方にも何か始まるきっかけになれば」と期待を込める。

 サイズはA4変型、全80ページ。発行部数は2万4000部。価格は710円(税別)。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース