甲州街道(国道20号)・八王子市横山町~追分町間の約1.8キロを歩きながら踊る「民踊流し」を舞台にギネス世界記録への挑戦が8月6日に行われ、2130人が踊り、「Largest bon dance(世界最大の盆踊り)」の新記録として認定された。
多摩地域最大の山車祭り「八王子まつり」の恒例イベントとなっている「民踊流し」。来年の市制100周年を前に、参加者数世界一として認定してもらおうと今回企画した。これまでの世界記録は、昨年8月に大阪・道頓堀で行われた「道頓堀盆おどりインターナショナル」での2025人だったことから、この記録を塗り替えようと民踊流しを主管する八王子民踊協会(旭町)では、ご当地ソング「太陽おどり」の踊り方をマスターする講習会を開くなどして準備を進めてきた。
当日は16時30分、世界記録への挑戦がスタート。例年の民踊流しでは格好を問わず飛び入り参加も許してきたが、今回は人数の把握が必要なことから事前申込制に。記録達成には5分以上の踊りでなければならないことから、2分ほどの「太陽おどり」をアレンジし特別バージョンを用意したほか、八王子駅入り口交差点から追分町交差点までの間を踊り手と関係者以外、立ち入りできないようにするなど厳戒態勢も敷かれた。
「伝統的な盆踊りのパフォーマンスであること」「踊りの際に用いられる浴衣と草履か下駄を着用すること」「振り付け通りに踊らない、アドリブを入れる、途中で踊りをやめる、間違えたり遅れた場合は失格の対象となること」などルールが紹介された後、公式認定員の「1、2、3、ゴー」の合図に合わせて5分間の挑戦が開始。踊り手たちは一糸乱れぬ振りで「太陽おどり」を踊りきった。
結果発表は八王子市夢美術館なども入るビュータワー八王子(八日町)前で行われた。公式認定員から2130人が踊り、これまでの世界記録を上回ったことがアナウンスされると、石森孝志八王子市長らが「祝!!民踊流しギネス世界記録更新」と書かれたくす玉を開破し、新記録樹立を喜んだ。
八王子民踊協会の大野彰会長は「2130人の方に間違いなく踊っていただき世界記録を達成した」とコメント。石森孝志八王子市長は「挑戦の最中は猛暑の中だったが、一人一人が心を一つにして素晴らしい結果をもたらしていただいた。(来年の市制)100周年にふさわしい、いい門出になった」と喜びをあらわにした。