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八王子の歯科医院が事業所内保育所 一般家屋での保育モデル目指す

クラージュ保育園の園内

クラージュ保育園の園内

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 八王子みなみ野の歯科医院「ななくに歯科」(八王子市七国4)は4月、事業所内保育所「クラージュ保育園」(七国4)を立ち上げた。

一般家屋をイメージして作られた園舎

 0~2歳の乳幼児を受け入れている同園。「ななくに歯科」で働くスタッフの子どもに加え、希望者からの保育も受け入れている。定員は19人。

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 2009年の開院以来、医院内に保育士が在籍するキッズルームを設けるなどの取り組みを行ってきた同院。今回は働く女性が子育てしやすい環境をつくろうと医院の側に園舎を建設。ほかの企業が事業所内保育所を展開する際のモデルケースを目指そうと、住宅として申請を出した後、園舎に改装するなどこだわった。

 「子どもがフッ素を塗りに来るという、いつものことの中で、お母さんの忙しさ、孤独さ、情報の少なさなどいろいろな人間ドラマがあると勤務医時代から感じていた。そこからいろいろな人助けができると思ったのがきっかけ」と同園園長で「ななくに歯科」の深沢宗主院長。「もともと保育所を併設して作れたらとは思っていた。待機児童の問題など世の中の流れもあり、保育園が事業所内でもできるように法整備もできてきた。八王子市の『子育て応援企業』として、従業員のために何かやりたいと考えて、やっと実現した」と話す。

 5年間の構想期間を経て実現。住宅をベースとした園舎にしたのは、企業が空き家など住宅を活用して保育所を実現するモデルになることを目指したためだという。「江戸時代など昔は会社や街で子どもを見ていたわけだから、本当に働く人を応援するのであれば、一番シンプルなのは会社が保育所を作ればいい。会社は家族だと思うので、身内で見ればいいだけ。事業所のオーナーが気づいて社会をつくる責任がある」と深沢さん。

 今後は医療機関をはじめ企業に事業所内保育所の設置を促すため施策にも取り組む。「ななくに歯科だからできるというのでは嫌。独自のスキルでやるとほかの人ができないので、あくまでも誰でも簡単にできる仕組みのモデルをつくることを意識した。世の中の歯医者さんがみんなやれたらいい。『あそこができたのだから』と商店街や、商店などでもやってみたいとなってほしい」と期待を込める。

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