京王電鉄は10月1日に北野~高尾山口駅間を走る高尾線が開通50周年を迎えることを受け、記念乗車券の発売などさまざまなイベントを行う。
1967(昭和42)年10月1日に開業した同線。北野~高尾山口駅間の8.6キロを結ぶ。八王子市内にある多摩御陵(武蔵陵墓地)までの参拝路線として、1931(昭和6)年に北野~御陵前間で開業した御陵線を前身とする。
今回は開通50周年記念に合わせて、さまざまな企画を実施。目玉の一つが高尾線全7駅での「高尾線開通50周年記念乗車券」の販売で、昭和初期に描かれた御陵線運行当時の「京王電車沿線名所図絵」を専用台紙の表紙に採用したほか、中面には建設時や開業時の写真なども掲載する。京王電鉄の担当者は「高尾線の歴史に触れることができる記念乗車券」と話す。
北野・京王片倉・山田・めじろ台・狭間・高尾から大人140円区間のB型硬券乗車券6枚と北野~高尾山口間のD型硬券往復乗車券1枚を封入。価格は1セット1,000円。5000セット限定で、販売期間は10月2日~12月31日。10月1日には高尾山口駅前に特設売り場を設け、3000セット限定で先行販売も行う。当日は1人3セットまでの限定販売になるという。
9月30日~11月26日の間は「1日乗車券でまわろう!京王電車スタンプラリー2017 ~第2弾 高尾線開通50周年記念編~」と題したスタンプラリーも実施。高尾線内の各駅で配布しているスタンプ帳に印を集めるもので、押印後、京王八王子ショッピングセンター5階の鉄道模型や鉄道グッズを扱う専門店「ポポンデッタ with 京王トレインパーク」(八王子市明神町3)に持参した人に先着でレプリカ硬券セットなどの記念品を進呈する。
このほか、京王線・高尾山口駅近くの「高尾599ミュージアム」(八王子市高尾町)では、「高尾線開通50周年記念~開業当時を振り返る~」と題してパネル展示も行われており、開業当時の写真や京王電鉄の社内報「京帝たより」で紹介された高尾線改行の様子を紹介する記事などを紹介している。展示は10月9日まで。