八王子市とデジハリ大生が「8秒動画」コラボ制作 八王子名物に焦点、街の魅力PR

学生が作った8秒動画を公開

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 八王子市が6月6日、シティープロモーション動画「八王子8秒動画シリーズ」をユーチューブで公開した。

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 市内にキャンパスを持つデジタルハリウッド大学と協働で制作した同映像。八王子の名物にフォーカスを当て、街の魅力を紹介するシリーズなっており、1本8秒で構成する。「高尾山さる園編」「八王子ナポリタン vs 八王子ラーメン編」「東京八王子トレイン編」「幻の高倉大根編」「東京の川魚編」「ものづくり編」の6本を一斉に公開した。

 どの作品も「魅力を語りつつも最後にはちょっとかわいそうな目に遭う」という物語になっており、「高尾山さる園編」では、市の観光キャラクター「はっちお~じ」が子どもたちの視線をくぎ付けにしようと高尾山さる園(八王子市高尾町)に現れたものの、子どもたちが一目散にサル山に向かってしまったことから一人取り残されてしまうなど工夫を凝らした。

 市では2015年から3年間にわたってデジタルハリウッド大学とコラボを行い、さまざまな動画を制作。昨年は市制100周年記念事業の一環として、ご当地ダンスソング「ぼくらの八王子」の公式プロモーションビデオを製作・公開してきた。プロジェクトに携わった市都市戦略課の担当者は「ターゲットを若年層に据え、近い世代の学生たちに八王子の魅力を一緒に発信していくような形を取った」と話す。

 企画を行う前期と撮影・編集を行う後期に分け、大学の授業の一環として位置づけ。学生が作った企画案を元にしてコンペを行い、今回のシリーズが採用されたという。「人に伝えたくなる動画というのはなかなか難しい。きれいな映像をつなぎ合わせただけではなかなかバズらないというところから、企画を作るところに時間を取ってもらい、学生の皆さんにコンペをしてもらった」と振り返る。地元企業の協力なども得ながら、2日がかりでロケを行うなど制作にも力を入れた。「市民の皆さんも自分なりの8秒動画を作って、アップしてもらったら面白いのでは」とも。

 今回のシリーズをもって、市とデジタルハリウッド大学との協働プロジェクトは終わったが、「3年間、動画を作る経験をしたことは、これからのシティープロモーションに生かせるし、今回の8秒動画のやり方はいろいろな可能性を秘めていると思う。動画の活用というのはこれからのキーになるはず」と同課の元木博課長。「八王子はこれからシティープロモーションを本格的に稼働していく予定で、本年度はブランドメッセージを作ることにしている。八王子の良いところを自分たちでも見直しながら、伝えられるような努力をしていきたい」と意気込む。

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