八王子市は8月28日、富士森公園陸上競技場(八王子市台町)について施設の改修工事を行うと発表した。石森孝志八王子市長が記者会見で明らかにした。
1926(大正15)年に開設された同施設。富士森公園(台町)内に設けられており、昨秋、市制100周年記念のメイン事業として行われた「全国都市緑化はちおうじフェア」では、100メートル走路を活用して大花壇が作られるなどメイン会場の一つとなった。
同フェアの終了後、観客席や本部棟などを含めた施設全体の解体工事が行われていた。今回は9月下旬から改修工事を始めることを発表。大会や記録会の会場として使用できるよう日本陸上競技連盟による第4種公認陸上競技場の認定を目指すことにしており、走路は土から全天候型ウレタン系舗装に変えた上で、400メートルトラックを8レーン設ける。
フィールドについては、これまで天然芝だったため雨や霜などで年間100日ほど使用できなかったが、今回の改修で人工芝に変更。年間を通じて使用できるようにする。照明設備として、LEDナイター照明灯を8基設けることで夜間の使用にも対応。新たに造られる木造平屋建ての管理棟には、会議室や救護室、更衣室やトイレなどを整備する。
全体の工期は2020年2月末までを予定しているが、2019年10月にはリニューアルオープンする方針。事業費は約13億7,500万円。石森市長は「陸上競技をはじめ、サッカーなど多目的に小中学生のジュニア世代の育成を図ることができる、地域に根差した幅広い世代の健康増進の場となる」と話す。