八王子のライブハウス「MatchVox(マッチボックス)」「八王子RIPS(リップス)」(八王子市三崎町2)の店長を務める奥泰正さんが手掛けたアルバム3作品が8月下旬から販売している。
今回は自身が主宰するレーベル「6:2records」から、8月22日に八王子で結成されたバンド「necozeneco(ネコゼネコ)」のセカンドミニアルバム「C」、バンド「カルナロッタ」が監修し、16組のバンドによるオムニバスアルバム「V.A. UCHIPRE」の2作品、29日に「MatchVox」「八王子RIPS」で活躍しているバンドをまとめたオムニバスCD「八王子NOW2018」がそれぞれ発売された。
「誰も見向きもしない最高のバンドを出す」ことをコンセプトに据えているという「6:2records」。奥さんは「こんなに良いバンドなのにCDが置いてないのはおかしいと思うバンドがある。そういう人たちこそ出したい」と話す。
「V.A. UCHIPRE」については、「necozeneco」「POETASTER(ポエテイスター)」「ハルカミライ」など「カルナロッタ」を慕うバンドが集まり制作。「今までやってこなかったことをやろうとしたら、彼らより人気があるバンドが集まった」と奥さん。「16組中1組でもいいと思ってもらえれば。好みのバンドを見つけてもらって、ライブハウスに足を運んでくれたらうれしい」とも。
2014年から年に1枚のペースでリリースしている「八王子NOW」には、シンガー・ソングライターの中村啓士さんら15組の楽曲を収録。9月5日から参加アーティストによるツアー「全国八王子化計画2018」もスタートし、11月11日に行われるツアーファイナルまで全国各地のライブハウスを巡る。「粗削りだけど彼らの未来にかけて誘っている人もいるし、収録されることを目標にしてくれている人たちもいる。仲間意識やライバル関係なども生まれると思うので、意味があるのでは」と奥さん。
「C」と「V.A. UCHIPRE」を同時購入した人に配布する特典CDも制作したため、4作品を一度に作り上げた奥さん。パッケージのデザインやデータの入稿まで手掛けたものもあるという。「ライブハウス、専門学校の講師、出演する舞台の稽古といろいろやりながらはさすがにきつかったが、楽しい日々だった」と奥さん。「それぞれ満足した内容になった。楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。
価格は「C」=1,500円、「V.A. UCHIPRE」=500円、「八王子NOW2018」=1,000円(以上税別)。