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「八王子食堂ネットワーク」が冬休み中の「欠食児童」支援プロジェクト支援呼び掛け

「フードバンク八王子えがお」の三浦さん(左)と「フードバンク八王子」の川久保さん(中央)、國本さん

「フードバンク八王子えがお」の三浦さん(左)と「フードバンク八王子」の川久保さん(中央)、國本さん

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 食事に困っている冬休み中の子どもたちを支援しようと「八王子食堂ネットワーク」が現在、地域型クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)八王子」を通じ資金支援を呼び掛けている。

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 市内のフードバンクや子ども食堂、地域食堂などをつなぐ「八王子食堂ネットワーク」が「はちおうじっ子の冬休み応援プロジェクト」の名で進めている今回の事業。 「欠食児童」は食生活に問題を抱える子どものことで、今回は何らかの事情で食に困っている50世帯の子どもたちに冬休み中、食品を届けることが目的。

 資金支援の呼び掛けは10月1日からスタートし、目標金額の達成の有無にかかわらず起案者に支払われる「オール・イン方式」で展開している。支援金額は3,000円・5,000円・1万円・5万円・10万円で、支援者にはリターン品としてサンクスメールやプロジェクトの報告書を送るほか、5,000円以上の支援者は12月に「フードバンク八王子」主催で行われるセミナー、1万円以上では来年3月に行われる同ネットワークの活動報告会にそれぞれ招待する。5万円以上ではボランティア体験などのリターン品を用意している。

 同ネットワークに参加するフードバンク八王子では今月25日、同プロジェクトへの支援の呼び掛けなどを兼ねてイベント「フードバンク八王子 パーティ&パーティ」を開催する。参加費として500円以上のほか、賞味期限が2019年1月末まで残っている食品を1品持ち寄ることを求めている。会場はフードバンク八王子ワークス(八王子市中町)。開催時間は18時~21時。

 今回のプロジェクトについて、企画に携わる川久保美紀子さんは「長期休暇は貧困の状態にある子どもたちにとっては栄養不足になりかねない。その時だけでもお手伝いできないかと思った。子どもの貧困率である13.9%を八王子に当てはめると、6000人弱が対象になる中、50世帯と微々たる数ではあるが、次の春休み、夏休みへと続けていきたい」と話す。

 「今時、八王子に食べ物がなくて困っている人がいるのかとか、長期休暇になると子どもが1食欠けてしまうということが本当にあるのかとよく言われる。実際に接していると現実にある。学校の先生たちが気がついていても具体的にアプローチできるのかというと何もない。そういった人たちが数千人規模でいる可能性がある」とフードバンク八王子の國本康浩さん。「民間だからこそ勝手にできることがある。『子どもがおなかをすかせている』ということは、みんな気になっていることだと思うので、実情に触れ自分なりにできることをしていただくきっかけになれば」とも。

 「FAAVO八王子」は八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(八王子市明神町2)が主催し、CAMPFIRE(渋谷区)が運営するサイト。支援は同サイトのほか、サイバーシルクロード八王子やフードバンク八王子ワークスへの現金持ち込みでも受け付ける。

 募集締め切りは10月31日。

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