フリーペーパー「はちとぴ」などを発行している清水工房(八王子市追分町)が2月から、八王子の歴史に迫る「はちとぴ市民歴史講座」を開講している。
同社が創業50周年記念事業として企画した同講座。1年間を通じて古代から現代までの八王子の歴史に迫る内容となっており、2月から隔月開催、全6回を予定する。
2月23日は、講師として多摩考古学研究会の奥山和久さんを招き、第1回講座「八王子の考古学」を行った。会場の八王子市学園都市センター(八王子市旭町)セミナー室には数多くの受講者が詰めかけた。
企画を手掛ける同社の増沢航さんは「創業50周年ということで、年間通じて何かできることがないかと考えた。今まで作ってきたものが八王子や歴史に根ざしたものが多かったため、今まで関わっていただいた方々に出ていただくような機会が提供できないかと思い歴史講座という形にした」と話す。
次回以降は、4月19日=滝山城跡群・自然と歴史を守る会の中田正光さんによる「滝山三城から見る中世の八王子」、6月14日=八王子城跡三ツ鱗会の野原良夫さんによる「八王子城合戦を天文学的に分析する」、8月23日=八王子市川口郷土史研究会の岡村繁雄さんによる「八王子自由民権運動の底流」、10月18日=齊藤勉さんによる「八王子と戦争」、12月13日=佐藤広さんによる「民俗からみた八王子-新八王子市史の成果から」を行う予定。
回を追うごとに近現代に近づく構成としており、6回を通して「歴史の流れを感じられるようなものにしたい」と増沢さん。4月の第2回では「よみがえる滝山城」「滝山城戦国絵図」など滝山城に関連する著作を持つ中田さんが滝山三城をテーマに展開するなど、「それぞれの分野で一級の方々を講師として迎え、非常に興味深い歴史講座になっていると思う。全て自信を持ってお送りするので、興味がある方にはぜひ参加していただきたい」と呼び掛ける。
会場は八王子市学園都市センターセミナー室。開催時間は10時~12時を予定する。受講は各回個別で要事前申し込み。受講料は各回1,000円。申し込みは電話やファクス、メールなどで受け付ける。