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スポーツクライミング米国代表、八王子で強化合宿と事前キャンプ 東京オリンピックに向け

(右から)覚書を締結した石森市長とノーマンCEO

(右から)覚書を締結した石森市長とノーマンCEO

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 米国のスポーツクライミング団体「USA Climbing」と八王子市が3月19日、2020年の東京オリンピック開催に合わせ八王子で強化合宿や事前キャンプを行うことについて合意する覚書の締結式を行った。

覚書に署名するノーマンCEOと石森市長

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 東京オリンピックでは、スポーツクライミングの「複合」が追加競技として選ばれており、青海アーバンスポーツパーク(江東区)を会場に試合が開催されることが決まっている。今回は同大会に合わせ、スポーツクライミングの米国代表である同団体が、今年8月1日~22日の間に強化合宿、来年7月下旬から2週間程度、事前キャンプを八王子で行うことを決めた。

 強化合宿では12~16人、事前キャンプでは5~6人の選手が八王子市内に宿泊。どれだけの課題を登り切れるかを競う「ボルダリング」については市内のボルダリングジム、どこまで高く登れるかを競う「リード」、登り切る速さを競う「スピード」の2種目については、「モリパーク アウトドアヴィレッジ」(昭島市)を会場に練習を行う。滞在期間中は多摩地区最大の山車まつり「八王子まつり」に参加するなどして市民と交流を図るという。

 山野美容芸術短期大学(八王子市鑓水)の協力を得て、式典に袴姿で登場した同団体のマーク・ノーマンCEOは「事前キャンプのために八王子に来ることを大変楽しみにしている。八王子では常に温かく歓待いただき、このような素晴らしい文化的な体験もさせていただいた。八王子まつりにも参加させていただくので、市民の方々、子どもたちと交流できることを楽しみにしている」と話す。

 八王子では8月11日~22日の12日間、エスフォルタアリーナ八王子(狭間町)で東京オリンピックへの予選会を兼ねた「IFSCクライミング世界選手権八王子2019」が開催されることが決まっている。

 「世界選手権が行われる八王子でキャンプができることは選手にとって非常に素晴らしい。試合の前になるとストレスもかかってくる。忙しい環境から少し離れて、よく知っていてなじみのある、そして、快適な八王子で事前キャンプを行うのは大きい」とノーマンCEO。八王子まつりの参加については、「選手が日本の文化を知ることには教育的な意味もあるし、大変楽しんでもらえると思う」とも。

 石森孝志八王子市長は「事前キャンプ地として選定されたことは大変うれしく感謝申し上げたい。八王子では2017年、2018年とボルダリングのワールドカップが開催され、8月には世界最高峰の大会であるクライミングの世界選手権が開催される。そういう意味では、合宿地として最も適した場所ではないか。私たちもできる限り米国のクライミングチームの皆さんがオリンピックで活躍できるような支援をしていきたいし、合宿の間は時間を作っていただいて、市民と交流を図っていただければ」と期待を寄せる。

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