「TOYODAクラフトビールまつり」が5月25日・26日、中央線・豊田駅南口のロータリーを会場に開かれる。
「多摩地域最古」とも呼ばれるビール工場があった日野市豊田地区。1886(明治19)年から少なくとも1894(明治27)年ごろまで、ビールが造られていたとされており、2015(平成27)年には当時のラベルを復刻したクラフトビール「TOYODA BEER」の販売が始まった。
「TOYODA BEER」の復活をきっかけに始まった同イベント。5回目を迎える今回は初めて2日間の開催となる。
西東京を中心にクラフトビールを手掛ける各社が一堂に会し、「TOYODA BEER」を手掛ける石川酒造(福生市)のほか、25日は二子玉川で展開する醸造所「ふたこビール」、狛江市に拠点を置く「Izumi Brewery(イズミ・ブルワリー)」「10ants Brewing(テンアンツ・ブリューイング)」、26日はオリジナルビール造りを体験できる醸造所「Shared Brewery(シェアード・ブルワリー)」(八王子市長沼町)、昭島市で活動する「イサナブルーイング」がそれぞれ参加。クラフトビールを1杯500円で提供するほか、飲み比べセットなども用意する。
地元の飲食店などが参加するフードをはじめとした物販コーナーやロータリー内に設けられる特設ステージを使ったパフォーマンスの披露などでもイベントを盛り上げる。
南口駅前ロータリーを全面使用し、ピクニックのように路上に座って楽しめるようにする。レジャーシートを持参した人には特典として枝豆を用意。「TOYODA BEER」のプロジェクトに実行委員長として関わり、同イベントも手掛ける増島清人さんは「日照りがあると思うので、日傘や帽子を持ってきていただいた方がよいかも」と話す。
昨年は約2000人が参加。今回、ロータリーを全面使うことについては、「社会実験的な意味合いもある」と増島さん。これまで地元のファミリー層を中心に親しまれてきた。「立川・八王子の方からいらっしゃる方もいる。普段、降りることがない豊田に一度降りていただきたい」とも。
「南口はゆったりしたところ。ビール祭りというとにぎやかなイメージがあるが、のんびりと楽しんでいただけるといい。『TOYODA BEER』を好きな人が集まるイベントとして、楽しんでくれる仲間が広がれば」と意気込む。
開催時間は25日=12時~20時、26日=11時~16時。