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「プレミアム豊田ビール」限定発売へ 日野産大麦100%、瓶内熟成で「すぐには飲めず」

800本限定で販売される「PREMIUM TOYODA BEER」

800本限定で販売される「PREMIUM TOYODA BEER」

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 日野市多摩平の森産業連携センター(日野市多摩平2)で7月23日、東京・日野市のご当地ビール「PREMIUM TOYODA BEER(プレミアム豊田ビール)」の発表会が行われた。

大島実行委員長から大坪市長に「PREMIUM TOYODA BEER」を贈呈

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 「多摩地域最古」とも呼ばれるビール工場があった日野市豊田地区。1886(明治19)年から少なくとも1894(明治27)年ごろまでの間、ビールが造られていたとされており、2015年には当時のラベルを復刻し、「TOYODA BEER」として販売を開始。小売りのほか市内の飲食店でも提供されている。

 同ビールの販売と併せ、日野産大麦を100%使用したビールを造ろうと開発に着手。市内の農家に参加してもらい、2年がかりで昨年、大麦の収穫にこぎ着けた。今回は収穫した大麦のうち約200キロを麦芽にし、石川酒造(福生市)がエールビールに仕上げた。明治時代はシャンパンボトルなどにコルク栓をし封をしていたことから、今回の「PREMIUM TOYODA BEER」でも同様に再現。瓶詰め後も発酵が進み、味に深みが出る「瓶内2次発酵ビール」であることを売りにし、瓶には手書きのシリアルナンバーも入れるなどこだわる。

 今月29日の販売開始を前に発表会を開催。商品のお披露目の後、「TOYODA BEER」のプロジェクトを手掛ける増島清人実行委員長のほか、大坪冬彦日野市長や大麦を育てた中村高志さん、石川酒造の石川彌八郎社長が参加しトークセッションが行われ、大麦の生産からビール造りまでの苦労話などで盛り上がった。式典の終わりには増島さんから大坪市長に、1番のシリアルナンバーが入った「PREMIUM TOYODA BEER」が贈呈された。

 大坪市長は「瓶内熟成ということでいきなり開けて飲むわけにはいかない。どれくらい栓を開けずに我慢ができるか心配」と笑いを誘った上で、「できるだけ我慢し熟成の時期を見極めるよう大切にしたい」と話した。

 「3年前の発表会で近い将来、100%日野産の大麦でビールを造りたいとお話しさせていただいた。こんなに早く発表できることになって大変うれしい」と増島さん。「現状、安定して日野産の大麦を供給していくことには課題が多い。毎年造っていくとは言い難いところ。既にかなり予約を頂いているので、取扱店で予約いただくのが確実」とも。

 価格は1本2,500円(税別)。販売数は限定800本。

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