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工学院大学ソーラーチームが世界大会参戦報告会 レース中に災難続くも5位入賞

BWSCでクラス5位の結果を残した「工学院大学ソーラーチーム」

BWSCでクラス5位の結果を残した「工学院大学ソーラーチーム」

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 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーチーム」が11月6日、オーストラリア大陸約3000キロをソーラーカーで縦断した「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」の参戦報告会を同大新宿キャンパス(新宿区)で行った。

チームを率いる濱根洋人教授

 BWSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000キロを走破する世界最大のソーラーカーレース。今回は10月13日~20日の日程で行われ、4回目の参戦となる同チームは「チャレンジャークラス」で戦いに挑んだ。

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 予選を3位で通過し、本戦3番手と好位置からのスタートしたが、大会初日からモーターの過熱による故障に見舞われ、2日目は猛暑からドライバーの体調を考慮して、予定外の休憩が必要となったほか、3日目は開始当初は好調に進んだものの、強風の影響を受け車体を損傷するなどアクシデントが続出した。

 4日目も強風が続き、同チームも再びコースアウトし修理が必要となるもレースに復帰。トップチームがクラッシュするなど波乱が起き、大会に参戦したチームが続々と未完走・リタイアに追い込まれる中、大会6日目となる18日10時前にアデレードに到着し、クラス5位で終えた。表彰式では、車体の先進性などが評価され、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)から日本勢としては史上初となる特別賞「テクニカルイノベーションアワード」が授与される快挙も果たした。

 報告会は同大新宿キャンパスで行われ、監督を務める同大機械システム工学科の濱根洋人教授のほか、キャプテンの尾崎大典さんら学生メンバーも数多く参加した。

 「最も多くのトラブルが起こり乗り越えたチーム」と総括する同チーム。「(これまでに)4回経験があるが、一番大変な大会だった」と濱根さん。チームメンバーである学生について、「何よりも誇りに思うことができた。今回のレースはラッキーかアンラッキーか分けるような大会で、リアルなところに立ち向かってくれた。入学してきたときの学生は何も特別ではないが、現代では忘れられてしまっているようなスピリットを出してくれたと感じる」と高く評価した。

 チーム創設10周年を迎え、「建築や生命科学、化学、電気などさまざまな分野の学生からなる多様性のあるチームになっている。世界一を狙えるチームに学生自らなってくれた。世界で戦う人材にできたことが10周年を受けてうれしいこと」と濱根さん。「すでに2年後のことを考えて動いている」とも。「ソーラーカーはニッチな世界だが、そこには人間ドラマがあって学生の成長もある。技術も重要だが、この人間的な成長の部分も見ていただきたい」とアピールする。

 エネルギーマネジメントを担当した修士2年の安部達哉さんは「大きなアクシデントから2回復帰できたチームは工学院大学のみ。ノウハウと手応えをつかんだレースだった」と振り返る。日々共にしたソーラーカー「Eagle(イーグル)」については、「車体はぼろぼろになったが、最高にキュートなマシンだった」と話す。

 尾崎さんは「皆さんの支えがあって、ここまで経験を積み達成することができた」と感謝を述べた上で、「キャプテンという大きな立場をいただき、たくさんの失敗もしてきた。チーム全体として回避できる失敗はきちんと検証して、そこを乗り越えてどんどんレベルアップしていけるよう次の伝えたい」と話す。2年後に行われる次回大会を見据え、「すでにチーム作りに入っている。工学院大学ソーラーチームは今後もレースにおいて優勝を目指して活動を続けていくので、温かい支援をいただければ」と呼び掛ける。

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