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八王子のコワーキングスペース「8Beat」が開業5周年 地域活動の拠点目指す

「8Beat」の小柳代表

「8Beat」の小柳代表

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 八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町)が11月1日、オープン5周年を迎えた。

「8Beat」の店内

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 2014(平成26)年11月1日11時11分と「1」が並ぶタイミングでオープンした同施設。30席ほどのテーブル席に加え、会議スペースや、コーヒーなどが飲める給茶器、コピー機などを用意。コワーキングスペース利用のほか、さまざまなイベントの会場としても親しまれている。

 5周年の当日は多くの利用者らが集い記念パーティーを開催。同施設スタッフがビール工房を訪れて作ったというオリジナルビール「8Beer」を提供したほか、施設を運営する小柳次郎代表が自ら作ったというバターチキンカレーなどを振る舞った。そのほか、スタッフの荒井大輔さんらが中心となって、地元で活動するダンサー「mashu(マシュー)」さんとのコラボによるレーザー光を使ったパフォーマンスを披露するなど盛り上がった。

 「立ち上げた時に、何とか5年間はやりたいという話をしていた。『8Beat』自体が小さな会社として回ってきた」と小柳さん。会員数だけでなく、ドロップイン利用者の数も順調に伸びており、「キャッシュレスの比率が上がるにつれて伸びている気がする。もしかしたら決済手段の多様化が誘引する一つのきっかけになっているのかも」と話す。パン教室などさまざまなイベントが行われていることもあり、「『何をやっているか分からない』と言われることもあるが、それでいいと思う」とも。

 今後については「八王子の人は歴史的なことが好きな人が多い。フェイスブックで『代表の小柳が歴史など地域のいろいろな調査をしている』と書くと反応がいいこともあり、この場所を地域研究活動の拠点にしたいという目論見がある。出版など何らかの形でのアウトプットにつなげていきたい」と小柳さん。「そういうことをやっていきたい人のために情報や場所の提供もやっていければ。5周年をきっかけに何か新しいことをやっていると印象づけたい」と話す。

 地元の人の利用が多いという「8Beat」。小柳さんは「今、コワーキングスペースという言い方自体をしなくなってきたが、需要としてはある。名前は何でもいいが、こういう存在は必要なんだと思う」と話し、「オープンしたときは5年続けられると思っていなかった。でも何とか続けることができた。現状維持ではだめ。1年後には今の3割増しの事業にするためにはどうすればいいか考えてやっていきたい」と意気込む。

 営業時間は9時~21時(土曜・休日は19時まで)。料金は、月額会員=9,800円、ドロップイン2時間=500円、同1日=1,000円。

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