医療と健康をテーマにしたイベント「北原フェス2019」が11月10日、北原リハビリテーション病院(八王子市左入町)で行われる。
病院が抱えるイメージを明るいものに変えようと、2016(平成28)年から行われている同イベント。昨年は1400人が参加したという。今回は血管年齢や骨密度など、7種類の健康に関する検査をラリー形式で巡る催しのほか、病院に勤務する医師や看護師、栄養士らと酒や食事をしながら気軽に健康相談ができる1日限定の「メディカルバー」を初開催。
同院で飼育しているヤギをはじめとした動物と触れ合えるコーナー、VR(仮想現実)の技術を活用してけん玉の技術を習得するシステムやリバビリ支援ロボットなど先端技術が体験できるコーナー、医療も含めた市民生活をサポートするためのサービス「北原トータルライスサポート倶楽部」が提供する健康チェックやフィットネスなどのサービス体験なども展開する。
当日は同院の屋外スペースを使って、カフェ「LAMP COFFEE(ランプ・コーヒー)」(子安町1)、レストラン「Kitchen ROCCO(キッチン・ロッコ)」(子安町3)をはじめとした地元飲食店などが出展する催し「ヤミーピクニッチ」も同時開催。
ステージでは、八幡上町商店街くらま会公認の奉納舞「打ダンス」の披露のほか、「八王子観光PR特使」でもある元MTB日本代表のチャーリー礒崎さんによるトークショー、「ご当地ユーチューバー」として活動している洋品店「イツミヤ」(八幡町)の中野智行さんが「独身・商店主ユーチューバーが独り身の老後医療を考える」をテーマにトークイベントを行い盛り上げる。縁日や泥団子のワークショップなども開催する。
脳卒中回復期のリハビリテーションなどを担う同院。「ヒーリングファシリティー」をコンセプトに、ヤギを飼育し、温泉を用意するなどさまざまな取り組みを行っている。北原国際病院広報部の亀田佳一さんは「病院全体を緑地公園化し、楽しいからなんとなく人が集まる空間を作るプロジェクトを進めている」と話す。
「医療はネガティブなイメージが強く、病院は大事だけれどもなるべく行きたくないという認識の方が多い。しかし、今後、超高齢化社会になることを考えると、普段から病院に行かず健康に関する知識も低いことは病気になりやすくなってしまう。医療や病院はもっと市民の生活に根差したものにならないといけない」とも。今回の催しについては「楽しんで健康に」を掲げ、老若男女さまざまな人の参加を見込む。「医療のコンセプトを入れつつ、一般の人が楽しむための祭りであることを全面に押し出したい」とアピールする。
開催時間は10時~16時30分。参加無料。