サザンスカイタワー八王子に新クリニック-「病院らしくない空間」を追求

ウッドスタイルのテーブルを採用した診察室。各診察室は独立しており、プライバシーも確保する

ウッドスタイルのテーブルを採用した診察室。各診察室は独立しており、プライバシーも確保する

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 JR八王子駅南口の再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」(八王子市子安町4)に12月1日、医療機関「北原ライフサポートクリニック」が開院した。

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 北原脳神経外科病院(大和田町1)が同ビル1階に展開する同クリニック。現在、脳神経外科・代謝内科・心臓血管外科・脊椎外科・乳腺科・消化器内科・小児科の7つの診療科を掲げる。

 目指したのは「リゾートホテルのようなリラックスできる施設」。受付はホテルのフロントのようなカウンタースタイルを採用。診察室は各部屋独立しており、明るく開放感のある空間にした。このほか、CTやMRIの検査を行う放射線科の前にはカフェスペースを設け、通路にはギャラリースペースとして同院が病院作りを進めているカンボジアの風景を飾るなど「病院らしくない空間」を徹底的に追求した。

 診察室と検査室は待合いスペースを挟んで向かい合う構造。各科の診療は時間帯によって分けて行い、8つある診察室をそれぞれが利用する。検査室については「心電図室」のような検査内容が分かる表記を意図的に避け、他人からは何の検査を行っているかわからないようにするなど患者のプライバシーにも配慮する。「設備としてはベッドがない以外は大学病院と同じ」と同院理事長の北原茂実さん。

 診療時間は、「仕事帰りの人でも寄れるように」と22時まで。電話のほか、ホームページや携帯電話からも予約可能。受診時には携帯電話のメール機能を活用し、受付番号や自分の番号が来た際の連絡をメールで行うなど、患者側に立ったシステムを組み上げた。「待ち時間の間はクリニックを出て、付近の書店などで過ごしてもいい」と北原さん。「病院を中心とした門前町のようなものができるかもしれない」。

 今後の体制については患者へのアンケート等を通して固めていくほか、現在の病院を「北原国際病院」へとリニューアルし、さまざまな診療科にも対応していくことで連携強化を図る。「専門診療や緊急性が高いものなどもやってほしいという声があるものもある」と北原さん。「ニーズがあることに関してはすべてやっていきたい」とも。

 生活そのものをサポートすることをテーマに据え、診療だけでなく引きこもりや登校拒否などへの相談にも無料で応じていく。北原さんは「医療は総合生活産業」だという。「理想的な環境を作ることで人が集まるという医療を中心とした街づくりをしたい」と意気込む。

 診療時間は9時~13時、14時~17時、18時~22時。診療体制はホームページで確認できる。

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