日野自動車(日野市日野台3)のラグビー部「日野レッドドルフィンズ」の出陣式が1月11日、イオンモール多摩平の森(多摩平2)で行われた。
今月12日のジャパンラグビートップリーグ2020の開幕に合わせて行われた今回の催し。同チームの選手のほか、大坪冬彦日野市長も出席。会場となった同施設1階のセンターコートには多くの市民が集まった。
あいさつに立った大坪市長はまず、「昨年のラグビーワールドカップの盛り上がりによって、国内のラグビー熱はピークに達している。各試合のチケットの入手も大変難しくなっている」とラグビーを取り巻く現状を紹介。
「レッドドルフィンズの選手、スタッフの皆さんは日野市内の地域において、さまざまな地域貢献活動を行っていただいた。その結果、地域におけるレッドドルフィンズの存在価値もますます高まっている。今回、にぎわいのあるイオンモールの中で出陣式を行われたことは、地域密着型のチームを目指すレッドドルフィンズと地域の皆さんの結び付きが強まった表れ」とチームを高く評価した。
副将の染山茂範選手はトップリーグの開幕を受け、「今年、日野レッドドルフィンズはトップ8に入るという目標を設定し、その目標を達成するためにトレーニングに励んできた。今シーズンはたくさんの勝利を皆さんにお見せできるように頑張っていきたい。5月までの15試合、チーム一丸となって頑張っていく」と意気込み、「生でラグビーを見たことがないという方も今日をきっかけに日野レッドドルフィンズを応援していただければ」とアピールした。
会場ではこの後、選手が客を抱え上げ、そこにボールを投げ込みキャッチするラインアウト体験や、ボールを持った客がディフェンスとなる選手に向かってぶつかっていくコンタクト体験などが行われ、子どもから大人まで多くの人が楽しんだ。
出陣式後、12日に秩父宮ラグビー場(港区)で行われた「NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス」との開幕戦は、20対29の敗戦に終わった。18日は東大阪市花園ラグビー場(東大阪市)で、NECグリーンロケッツとの一戦に挑む。
1950(昭和25)年に創部された同チーム。2018(平成30)年1月に行われたジャパンラグビートップリーグ2017-2018入れ替え戦に勝利し、チーム初となるトップリーグへの昇格を決めた。同年5月には、より地域に密着し地元に愛されることを目指して、それまでの「日野自動車レッドドルフィンズ」から現在のチーム名に名称を変更した。