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八王子・北野市場、鮮魚店の一角にカフェ 自家製サンドイッチなど提供

鮮魚店の一角にオープンした「SEAFOOD MARKET」

鮮魚店の一角にオープンした「SEAFOOD MARKET」

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 八王子総合卸売センター(八王子市北野町)に自家製サンドイッチなどを販売する海鮮を扱ったカフェ「SEAFOOD MARKET(シーフードマーケット)」がオープンして1カ月がたった。

バーベキューグリルなどを用意

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 京王線・北野駅から徒歩約10分の場所にある同所。水産物や青果、肉といったさまざまな食材などを扱う店が軒を連ねており、「北野市場」の名でも親しまれている。今回は鮮魚店「フレッシュフード福泉」内の一部を、テークアウト可能なカフェとして改装。食事の際は市場内のイートインスペースを利用することもできる。

 鉄板でプレスした「グリルドチーズサンド」をメインに、市場で買い付けたエビを5匹使った期間限定商品「RED・HOTチリシュリンプサンド」(950円)、サバを挟んだ「サバファットチージーサンド」(890円)など鮮魚を生かしたサンドイッチやサイドメニューを用意する。

 ドリンクメニューには、八王子駅南口近くのカフェ「LAMP COFFEE(ランプ・コーヒー)」(子安町1)がブレンドした豆を使ったハンドドリップコーヒー「市場BLEND・COFFEE」(400円)や、旬の果物を使ったドリンクなどを取りそろえる。そのほか、完全予約制でバーベキューが楽しめる「市場BBQ」と題したサービスも用意する。

 以前から飲食店を手掛けていたというオーナーの福泉直哉さんが一念発起し、オープンさせた。「新しく自分でやろうかと考えていた時に、たまたまコロナが重なった。人生何があるか分からないし、今ある現実は当たり前じゃない。八王子生まれ、八王子育ちで父が市場で店を出していたこともあり、市場でやりたいと考えるようになった。本音としては父と一緒に仕事したいと思ったところもある。これを機に恩返しできたらいい」と話す。

 店の外観や内装は、海外の屋台をイメージした。福泉さんは「魚屋の中に魚のサンドイッチ屋があるということに意外性や価値がある」とし、「夜まで楽しめる市場にしたい」とも。

 メニュー開発に当たっては、「市場は目的がなければ来ることがない、わざわざ来る場所。たまたま通り掛かって寄る場所ではない。ここまで来て食べたくなるようなものを作らなければいけない。月に1回より週に1回、なぜか食べたくなるようなサンドイッチを目指した」と福泉さん。「ここで毎週サンドイッチを食べるのが当たり前になっている人が最近増えている。市場で働いている人がサンドイッチを食べている光景も増えてきた。当たり前じゃないものが当たり前になるのが面白い」と話す。

 オープン後、サンドイッチが1日に100食出る日もあるなど好評。客層も幅広く、「女子高生が3人組で来て、『インスタで調べてきたけど、まさか市場だと思わなかった』と言われたこともある」と笑う。今後は市場に出店している、ほかの店とのコラボも進めていくほか、「市場内の人たちが集まってイベントをやるのはもちろん、市外から八王子に来たくなるようなイベントができたらいい。市場のことを知ってもらい、店に来た人がテーマパークのように巡るようになれば。市場に観光バスが止まるようになるともっといい」と意気込む。

 営業時間は8時~18時(土曜は7時~)。水曜定休。

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