高尾登山電鉄(八王子市高尾町)が9月1日、高尾山を題材にした物語が「日本遺産」に選ばれたことを受け、「祝 日本遺産認定記念乗車券」を発売すると発表した。
八王子市が申請した高尾山を題材にした地域型のストーリー「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が6月、都内初の「日本遺産」として認定されたことを受け企画された今回の記念乗車券。
「日本遺産」は地域の歴史的魅力や特色を通じて、国の伝統・文化を語るストーリーを文化庁が認定するもの。単一の市町村内でストーリーが完結する「地域型」と複数の市町村にまたがってストーリーが展開される「シリアル型(ネットワーク型)」の2つがあり、市町村が認定希望を申請する。
同社は「高尾山が日本遺産に認定されたことを機に、高尾山の歴史・文化をより深く知っていただきたい」として、今回、ストーリーを構成する29件の文化財の中から、高尾山にゆかりの深いものをモチーフに、10種類の乗車券をデザインした。
裏面には「日々の生活にお役立ていただけるように、お山の天狗(てんぐ)さまのお導きである『天狗の落とし文』を載せた」と同社。10枚セットも用意しており、台紙のデザインは高尾山薬王院の経本をイメージして、折り畳み式の和紙で製作したという。
乗車券は高尾山のケーブルカー、リフトの往復で使うことができ、有効期間は今月26日~10月31日。現金書留による10枚セットの郵送販売を20日まで行っており、22日までに同社に到着したものが有効だという。1人1セット限り。窓口販売は、高尾山麓の清滝駅で今月26日9時開始。売り切れ次第終了となる。
乗車券は各200枚限定。1枚950円。10枚セットは100セット限定で、9,500円。