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八王子で「あそび場づくりプロジェクト」 中心市街地にプレーパーク開設目指す

9月は子どもたちも参加して井戸掘りを行った

9月は子どもたちも参加して井戸掘りを行った

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 八王子市の中心市街地にプレーパークを作ろうと「天神町あそび場づくりプロジェクト」が10月17日・18日、八王子天神町にある広場で柵や自転車置き場、駐車場などを造る催しを行う。

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 子どもたちが自由に遊べるプレーパークを八王子に設けようと、昨年発足した「八王子冒険遊び場の会」が行う今回の催し。今夏より本立寺(上野町)とコラボし、同寺が天神町に持つ土地を活用して、市民参加型の遊び場造りを進めている。8月には奥多摩で材料となる木の間伐を実施。9月は遊び場となる場所の石拾いや井戸作りなどを行った。それぞれ子どもたちが多く参加し盛り上がったという。

 同会代表の数馬田実香さんは「もともと檀家で遊び場づくりを行っていることを住職に話したところ、住職の中でぴんと来たらしく、『ここを遊び場にしたらいい』と言っていただけた」と話す。本立寺の及川一晋住職は、今回のプロジェクトを同寺の日蓮宗開祖800年記念事業の一つに据えているとした上で、「これからの社会を作っていくのは子ども。その上で、これからの社会は地域に根差したものでなければいけない。寺の所有している土地があるので、その一部、70坪弱を使って、地域と子どものために広場を造ることにした」という。

 今後も月1回のペースでイベントを行い、東屋や遊具、水場などを作っていく予定。来年3月の完成を目指す。「日常生活の中で非日常的な体験ができる場にできれば」と同会プレーリーダーの中山涼さん。数馬田さんは「ボールが使えないとか大声を出してはいけないとか禁止事項ばかりで、今は遊び場が少なくなってきている。プレーパークはできるだけ禁止事項をなくして、子どもたち主体でやりたいことができることを目指したもの。ここはプレーパークの要素が入った公園造りを目指している。近所の子どもたちが放課後などにふらっと来て、体験をしてもらえるような場にしたい」と意気込む。

 及川さんも「都内の人からすると、『八王子にはそんな場所いくらでもあるでしょ』と思うかもしれないが、中心市街地はそうではない。保育園や幼稚園、託児所の方は使うようになるのでは。みんなで協力しながらきれいに使っていければ」とした上で、今月のイベントを通して、「柵などができることで広場としての形が見えてくると思う」と期待を込める。

 開催時間は各日10時~16時。軍手やスコップ、飲み物を用意して参加するよう呼び掛けている。参加費は保険代として100円。雨天時は今月25日に順延する。

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