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東京薬科大の学生グループが英語で小説出版 パンデミックを阻止する学生描く

発売された小説「Changed Daily Life」を手にする坂本さん

発売された小説「Changed Daily Life」を手にする坂本さん

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 東京薬科大学(八王子市堀之内)の学生グループが英語で執筆した小説「Changed Daily Life」が日本など世界各国のアマゾンで8月28日に発売され、2カ月がたった。

 1年生~3年生の学生7人が合同で執筆した今回の小説。表紙デザインなども含めて学生が手掛けており、「パンデミックを阻止する大学生らの活躍」をテーマに据え、全編英語で書かれている。

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 8月24日から5日間にわたって、学内でオンライン会議システム「Zoom」を使った「英語小説執筆キャンプ」を開催。学生同士が協働することで、コミュニケーションスキルや協調性、文章能力や学びの意識向上などを狙ったもので、英国の大学教員らから成る教育団体「White Water Writers」が指導に当たった。今回は同団体が関わった作品に使われるペンネーム「T.M. Cooks」の名義で、ペーパーバックとして出版された。

 講義や学内サークルの呼び掛けを通じて参加を希望したメンバーがプロジェクトを進めた。グループ代表で同大薬学部1年の坂本優衣さんは、「本を書くことは人生の中でめったにない経験。ましては英語で書くこともないので、5日間という短い期間でやり遂げたいと思った」と話す。「コロナの影響で半年間、思い出がなかったので、良い思い出をつくろうと思って参加した」とも。

 初対面のメンバーが多かった上、Zoomでのやり取りは英語で行われたため、コミュニケーションを取ることには苦労したという。「どこを見て話していいか分からないし、名前を言わないと反応してくれなかったり、回線の関係で焦って説明が足りなくなったりもした」と坂本さん。

 執筆に当たっては、坂本さんは自ら考えた「コロナ禍であっても、明るく強い女の子」というキャラクターの性格をいかに物語に反映させるかにこだわったという。「それぞれが違うエピソードを同時に書いていくので、つじつまを合わせるのが難しかった。しゃべり方や書き方も一人一人違う。最初に入れた伏線をどう回収するか、気持ちがどう変わっていくかも一人で書くのではなく、複数で書くので大変だった」と振り返る。

 タイトルには、パンデミックを通して変わってしまった日常への思いを込めた。「みんなが感じていることだと思うので、共感できるようなタイトルにした」と坂本さん。発売から2カ月がたち、「すごく楽しかったので、英語を勉強して表現できることを広げ、次を書きたい」と意気込む。

 プロジェクトに携わった同大の増田由佳准教授は「来年できれば、もう1回執筆キャンプをやりたい。そこで続編ができたら」と期待を込める。

 ページ数は97ページ。日本での価格は770円。

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