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「フラチナリズム」が初のベストアルバム 無料ワンマンライブ開催日に発売

「ザ・ベスト」のジャケット

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 八王子を拠点に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」が12月18日、自身初のベストアルバム「ザ・ベスト」を発売する。

無料ワンマンライブの開催に合わせて、初のベストアルバムをリリースするフラチナリズム

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 モリナオフミさん(ボーカル、エンターテーナー)、田村優太さん(ギター)、タケウチカズヒロさん(ベース)、Sojiさん(ドラム)の4人から成る同バンド。2012(平成24)年に八王子で流しの活動を開始。以降、さまざまな形で八王子と関わっており、2016(平成28)年には「八王子観光PR特使」に任命された。

 今回のアルバムは同日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行う無料ワンマンライブ「フラチナリズム ARENA ONEMAN LIVE ザ・ベスト」から販売を始める。これまで発表した楽曲を「type BALLAD(タイプ・バラード)」「type DANCE(タイプ・ダンス)」「type FESROCK(タイプ・フェスロック)」の3枚に分け、それぞれに13曲、全36曲を収録する。

 「今までフラチナリズムがリリースした音源の中からよりすぐりの曲を選んだ」とモリさん。9月から3カ月連続でタイプ別の曲をまとめて披露するライブを行ったことが伏線になっているという。「フラチナリズムの曲は多種多様すぎる。ジャンル分けして、13曲ずつ選んだ。ファンの皆さんはもちろんエスフォルタアリーナ八王子で初めて僕らを見る人に『このアルバムお得だな』と思ってもらえることをコンセプトに作った。ライブで演奏する曲ばかり入っているので、この1枚を持っておけばもう大丈夫」とも。

 曲は楽曲を発表した順に並べた。「その時々で僕たちの演奏や歌、録音、ミックスの仕方まで変わっているので、時の流れを感じながら過去から現在までみんなで楽しんでもらえるようにした」とモリさん。

 ライブの開催と当日の映像を収めたDVDの制作に向け、10月からクラウドファンディングを行ったフラチナリズム。目標だった500万円を大きく上回り、245人から約764万円を集めた。「まずは成功してほっとしている。フラチナリズムの良さはファンや八王子の街の皆さんと1つの大きなイベントを作り上げていくところ。今回は一緒に作っていくところが色濃く出た印象がある。みんなでフラチナリズムを作り上げていく1つの指標になったのでは」とモリさん。

 ライブのポスターを配るため八王子市内の店を巡る様子をSNSで紹介するなど告知にも力を入れてきた。「八王子の街もコロナで大打撃を受けていて、お世話になった店もなくなったことがあった。街と一緒に1つのイベントを盛り上げていきたい僕たちとしては、顔を見せて『元気でしたか?』と一声かけに行けるのはすごくありがたいこと」とモリさん。「規模は大きくなっても僕たちが大事にしている人と人とのつながりは永遠のテーマ」とも。

 開催まで1週間を切り、「今回は『ザ・ベスト』ということで、やりなれている曲をやる。コロナ禍で観客は声を出すことができないので、体を使って遊べるセットリストを組んでいる」とモリさん。「わくわくしているし、それと同時に不安もある。不安材料は常に抱えた状態で駆け抜けている感じ。それを引きずりながらやっていくのがわれわれ。本当にどきどきしている。エスフォルタアリーナ八王子でワンマンをやる夢を見て、その時はステージに出た時に靴を履いていないことを思い出して取りに帰った。だから、やばいかもしれない」と笑う。

 「かなり力を入れて舞台を作る。会場に入ったら『こんな感じなんだ』と楽しめるはず。ブラス隊やダンサーなど総勢約130人の演者とどう絡んでいくかも楽しんでいただきたい」とモリさん。「無料で見られるライブとしては最高級を超えたものになると思う。無料以上のものを持って帰ることができる、そういうエンターテインメントを皆さんに見せることを約束する。この2年間は暗い時代が続いたが、この時間だけは踊って笑えると思うので、ぜひ遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

 価格は5,000円。12月18日以降はフラチナリズムが出演するイベントの物販コーナーで販売を行うほか、通信販売の取り扱いも考えているという。

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