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「フラチナリズム」が八王子で3カ月連続ライブ 曲のタイプ別に毎月開催

「総決算」を掲げてライブを行うフラチナリズム

「総決算」を掲げてライブを行うフラチナリズム

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 八王子を拠点に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」が9月から、オンラインと有観客によるワンマンライブの毎月2公演を3カ月連続で開催する。

2020年1月には2000人規模のワンマンライブを行った

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 モリナオフミさん(ボーカル、エンターテーナー)、田村優太さん(ギター)、タケウチカズヒロさん(ベース)、Sojiさん(ドラム)の4人から成る同バンド。2012(平成24)年に八王子で流しの活動を開始。以降、さまざまな形で八王子と関わっており、2016(平成28)年には「八王子観光PR特使」に任命された。2019年10月には市に食育ソング「いただきます」を無償提供した。昨年は6月に「&(アンド)」、10月に「4431」の2枚のオリジナルアルバムを発売した。

 今回は「今までの総決算」をうたい、これまでに発表した楽曲を月ごとに3つのタイプに分けて披露する。毎月、ライブハウス「吉祥寺SHUFFLE」(武蔵野市)からツイキャスを使った映像配信によるオンラインライブと、ライブハウス「MatchVox(マッチボックス)」(八王子市三崎町2)で有観客のオフラインライブを行う。

 9月は「type BALLAD(タイプ・バラード)」と題して、バラードの楽曲をまとめて披露する。オンラインは3日、オフラインは19日に行う。3日の公演の配信開始は20時。アーカイブ配信は今月6日まで。料金は3,000円。19日の公演は開演18時。チケットは先着80人限定で、事前の申し込みが必要。料金は3,500円(ドリンク代別)。

 コロナ禍で音楽活動を続ける中、「フラチナリズムとしてライブに集客することを大きな幹の一つとしてやってきたが、シンプルにそういう時代ではなくなってしまった」とモリさん。「自粛期間や自宅で待機している間、どうしたらファンに自分たちが届けたい音楽を届けられるかをめちゃくちゃ考えた。一つ思ったのが、僕たちをフォローしてくれている皆さんは音楽だけでなく、人間性みたいなものも見てくれているということ。フラチナリズムがフラチナリズムとして生きていく道をみんなに見てもらったほうが僕らのエンターテインメントらしいんじゃないかと思うようになった。音楽はフラチナリズムの表現方法の一つで、ほかにも表現方法はいろいろある。生き様自体がエンターテインメントになったら無敵。僕らの人生のファンになってもらおうと思って、配信などを増やしていった」とも。

 今回、1つの公演で配信も行うのではなく、あえて配信と有観客のライブを分けたことについて、モリさんは「時代的には同時にやってしまうことが多いが、オンラインライブと有観客のライブではお客さんは全然違う見方をしているし、全然違う感じ方をしている。これを一緒くたにはしたくないと思った。オンラインライブは映像作品として、オフラインのものとはすみ分けてやりたかった。まだオンラインとオフラインで全く同じことをやってみたらどうなるかを確かめてなかったので、挑戦しようと思った」と話す。

 オンラインライブについて、「すごくシビアで難しく、楽しい一つのライブの表現方法」とモリさん。「2019年ぐらいから配信の時代が来ると意識はしていた。もともとやろうとしていたところに、たまたまコロナ禍が乗っかってきた。スマートフォンやタブレットで見ている方が多いので、横を見てしまったらただの部屋。その中で、画面と両耳に入ってくる音だけで臨場感が出せたらすごいこと。よりシビアに聴き取れるので、シンプルに演奏力や歌唱力がぐっと上がる。こちらもめちゃくちゃ集中する」とも。

 「一番見てほしいものは何かと言われれば、それは生のライブを見てほしい。ただ、今はなかなかそれは選びにくい。オンラインはオンラインの良さがあるし、オフラインにはオフラインの良さがある。全く別物。オンラインでワクワクしてもらいながら、生のライブとの違いも感じてほしい。生のライブは八王子でやりたかったので、マッチボックスを選んだ」とモリさん。

 9月をバラード曲のみとしたことに「僕たちの曲を並べて、ジャンルごとに振り分けていったら、一番多かったのがバラードだった。全楽曲の内、5分の1がバラードだったので、フラチナリズムは実はバラードに力を入れてやっているんじゃないかと気付き、一番力を入れているのであれば、それを一番最初に持ってくるのが男らしいかなと思った」とモリさん。「お客さんの気持ちをつくるという意味では非常にやりづらい。大丈夫かなとは思っている」と笑う。

 有観客ライブでは、配信時と曲順やアレンジなどは変える予定。モリさんは「2年ぐらい会ってない人もいるので、八王子の皆さんに会いたいという気持ちがすごく強い」と話す。「オンラインとオフラインでは絶対にギャップがある。そのギャップが楽しかったり、気持ちよかったりしたらいい。特に生では温度や臨場感、空気の振動として体で音を感じられると思う。振動は感動になると思っている。どっちも面白いし、楽しいと思うので、それぞれの良さを両方とも見てほしい。バラードなので、どっぷり漬かってもらえれば」とアピールする。

 10月は「type DANCE(タイプ・ダンス)」として、オンラインライブ=13日、有観客ライブ=23日、11月は「type FESROCK(タイプ・フェスロック)」として、オンライン=6日、有観客ライブ=27日にそれぞれ開催する。

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