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八王子で織物ブランドの作品展 イラストレーターの「イマジナリーフレンド」がデザイン

テキスタイルブランド「Halka Mokkeroni」の作品を展示

テキスタイルブランド「Halka Mokkeroni」の作品を展示

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 テキスタイルブランド「Halka Mokkeroni(ハルカ・モッケローニ)」のイベント「Halka Mokkeroni collection #0 ~ハルカ・モッケローニのテキスタイル世界へおいでおいで!~」が12月16日、ギャラリーカフェ「MODESTE」(八王子市元横山町3)で始まる。

イベントは4日間にわたって開催

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 八王子のイラストレーター・Yamamoto Harucaさんの「イマジナリーフレンド」というデザイナー「ハルカ・モッケローニ」がデザインした作品を展示する同イベント。「ハルカ・モッケローニ」には、「1950(昭和25)年生まれの絵描き兼デザイナー」「白いひげと帽子がトレードマーク」「子どもと生き物をこよなく愛する」「孫が8人いる」など細かいプロフィールもある。ブランドコンセプトは「不思議でやさしい世界においで!おいで!」。Yamamotoさんは「名前にある『モッケ』という言葉は日本では『不思議な』という意味を持つ」と説明する。今回は、「ハルカ・モッケローニ」の「プレデビュー展示会」と位置付け、奥田染工場(中野上町1)とのコラボで作り上げたオリジナルテキスタイルを使うハンドメード雑貨の試作品を展示・販売する。

 試作品は、「入学・入園3点セットの手作りキット」などを用意。自身を「ハルカ・モッケローニ」の助手と名乗るYamamotoさんは「ハンカチ、ランプシェード、スツール、クッションなどのファブリック製品を中心にさまざまなアイテムを用意しているので、自身で縫製できる人もそうでない人も楽しんでもらえたら」と話す。生地は長さ10センチ単位で購入できる。Yamamotoさんは「実物の生地は色鮮やか。手に取って見てほしい」と話す。

 ブランドの立ち上げについて、Yamamotoさんは「日本の繊維職人の技術とスピリットへのリスペクトから、彼らの作った生地に触れる機会や個人が布を縫製する機会を増やしたり、近年は裁縫をする人が減少傾向にあるそうなので、裁縫初心者や苦手意識を持つ人に興味を持ってもらえるような活動に取り組んだりしたいとも思っていた」と振り返る。奥田染工場の4代目・奥田博伸さんとの出会いがきっかけの一つとも。「奥田さんの人柄と技術に感銘を受け、自分の絵を奥田さんに染めてもらいたいと思った」と話す。自身の作品については、「子どもが大好きなので、子どもと子どもの心を忘れていない大人に向けて生地の図案を描いた」と話す。

 プレビュー展示会は試験販売と説明するYamamotoさんは「八王子市内を中心に、いくつかの店舗から商品の取り扱いについての相談を受けている。扱ってくれる店舗を増やしながらオンラインでも販売していければ。今回は販売までたどり着けなかったが、子ども服のパターンもパタンナーの方と一緒に作ってきたので、今後発表できれば」と意気込む。「版の構成から作られる色の組み合わせにこだわったテキスタイルデザインを今後も描いていく。モッケローニのデザインを生かしたさまざまなアイテムも展開していけたら。職人へのリスペクトを忘れず、どちらもいい気持ちで制作していくことができることが理想」とYamamotoさん。「子どもから好かれるブランドにできたらうれしい」とも。

 「ハルカ・モッケローニ」も「八王子市のみなさん。織物の町八王子で、染織家のHiro Okudaと、助手のYamamoto Harucaと一緒に、このブランドを立ち上げることができて、うれしく思います。ぜひこの機会にハルカ・モッケローニのアイテムを手に取ってもらえたらうれしいです」(原文ママ)とメッセージを寄せた。

 開催時間は10時30分~18時30分。今月19日まで。

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