OMデジタルソリューションズ(八王子市高倉町)が2月15日、マイクロフォーサーズ規格に対応したミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」と新たなレンズ2本を発表した。
新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」を発表
オリンパス(新宿区)のカメラの製造・販売など映像事業を担うため、2020年10月に設立された同社。昨年10月にはデジタルカメラや交換レンズ、ICレコーダーなどのオーディオ製品、双眼鏡などの製品のほか、同社のサービスを包括する新ブランドとして、新ブランド「OM SYSTEM(オーエム・システム)」を発表した。
「OM-1」は1972(昭和47)年にオリンパスから発売された35ミリ一眼レフカメラの製品名でもある。その製品名を引き継ぐ形ともなる今回の「OM-1」について、同社は「OM SYSTEM」のカメラのフラッグシップモデルと位置付ける。有効画素数は約2037万画素で、従来比で約3倍に高速化した画像処理エンジン「TruePic X」を搭載。同社は「撮影者の創作意欲をかき立て、どこへでも持ち出したくなる軽快性と撮りたいものを思い通りに撮ることができる感動を提供する一眼カメラ」とうたう。
複数枚の写真を合成して高解像度画像を生成する「ハイレゾショット」や、NDフィルターが取り付けられない広角レンズでもNDフィルターを使ったときのような効果が得られる「ライブND」、ピントをずらした複数枚の写真を合成して、手前から奥までピントが合う画像を生成する「深度合成」などの機能のほか、スローシャッター時のフレーミングをサポートする新機能「手持ち撮影アシスト」により、「これまで三脚を使ったスローシャッターでしか得られなかった表現を手持ちで手軽に撮影できる」とうたう。
動画機能については、4Kで60p、フルHDで最高240pのハイスピード撮影が可能になった。同社は「H.264 、H.265、さらにマルチフレームレートにも対応し、30分を超える長時間の動画撮影も可能になった」と説明する。動画RAWデータの出力などにも対応する。
関連製品として、パワーバッテリーホルダー「HLD-10」、ワイヤレスリモコン「RM-WR1」、リチウムイオン充電池「BLX-1」、バッテリー充電器「BCX-1」も用意する。
「OM-1」と同時にマイクロフォーサーズ規格に対応した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」と、昨年9月に開発中であることを発表していた「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」の2本のレンズの販売も始めることを明らかにした。35ミリ判換算で「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」は24-80ミリ、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」は80-300ミリに相当する。
希望小売価格は「OM-1」=オープンプライス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」=13万4,750円、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」=15万9,500円。3月発売予定。