
西東京バス(八王子市明神町3)が4月1日、路線バスのダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、宝生寺団地~ホーメストタウン~高尾駅南口を走る「買物バス」を新設する。宝生寺団地内を周回し、グリーンタウン、ホーメストタウンといった高尾エリアの各団地を経由して、高尾駅へと向かう路線で、日中時間帯に60分間隔、1日7便を運行する。
同社は路線の新設について、「日中時間帯の新たな買い物需要の発掘を図る。各住宅団地では高齢世帯も増加しており、車のいらない生活を応援する」と説明する。
ダイヤ改正に合わせて、路線の再編成も行う。松枝住宅系統については、京王八王子駅~泉町住宅~松枝住宅をつなぐ「市11」を、京王八王子駅~四谷~松枝住宅をつなぐ「陣11」に振り替え、1時間あたり2便に増強することで廃止。京王八王子~市役所入口~横川町住宅の「市12」系統は、1時間あたり4便に増やし輸送力を強化する。
陣馬街道系統は、日中時間帯の京王八王子~恩方ターミナルをつなぐ「陣04」と、京王八王子駅~宝生寺団地経由~恩方ターミナルの「陣01」を統合し、1時間あたり2便を運行する京王八王子駅~宝生寺団地経由~恩方ターミナルの「陣02」を新設する。「陣11」の運転本数を増やすこともあり、ほかの系統と合わせて京王八王子駅~四谷間は約10分間隔での運行となる。
小津地域については、平日に運行していた地域循環バス「モリアオガエル号」が3月31日に廃止されることを受けて、西八王子~恩方ターミナル間の「うえ03」の一部便を小津町まで延伸する。同社は「地域住民の方の交通を確保するため」と説明する。
高尾駅北口~霊園正門~高尾の森わくわくビレッジ間の「霊園01」を「美01」とするなど、都道61号線・美山通りを経由する系統などでは系統番号の変更を行うほか、現在の「市役所入口・元本郷公園東」停留所について、京王八王子系統の停留所は「市役所入口」、西八王子駅系統については「市役所南」にするなど一部のバス停で名称変更も行う。
「系統番号については、ルート上の道路通称や学校名の漢字一字を冠するものに変更する」と同社。バス停名の変更は近隣の代表的な施設名を取り入れるほか、交差点付近で同一名の停留所が3カ所以上存在する場所を対象に行う。「経路検索アプリなどで検索して利用される際など、誤った場所で待ってしまうことを防止できる」と説明する。
福生~純心学園間の「福24」、小作駅西口~青梅駅間の「青20」、河辺駅南口~明星大学間の「河13」、純心学園~東京富士美術館~京王八王子駅間の「ひ05」、菅生高校~拝島間の「菅21」「菅22」、戸吹~東京富士美術館~京王八王子駅間の「16号05」の各系統は利用状況の低迷を受けて廃止する。
そのほか、起点を23時以降に発車するバスについては、深夜倍額運賃を適用する深夜バスとしての扱いに統一する。