京王電鉄が5月28日、「8000系デビュー30周年記念乗車券」の販売を始めるなど京王8000系車両の運行開始30周年記念企画を行う。
京王8000系は、同社が1992(平成4)年に導入した車両。同社として初めてVVVFインバーター制御装置を採用した車両で、機器のコンパクト化なども進めたことで、従来車両と比べて大幅な消費電力の削減を実現した。現在は車いすスペースの増設など車両のリニューアルが図られている。
今回はデビューから30周年になることを祝して、さまざまな企画を展開する。「30周年記念乗車券」は、デビュー当時の写真を使ったしおりと京王線・井の頭線1日乗車券、高幡不動発の小児100円区間乗車券の2枚をセットにしたもの。今月28日に京王線・多摩動物公園駅前にある「京王れーるランド」(日野市程久保3)前の特設会場で先行販売を行う。販売部数は500部。
今月29日の始発からは、新宿・明大前・千歳烏山・調布・京王多摩センター・高幡不動の各駅窓口で合計2500部を販売する。また、同日9時からは山口証券印刷(千代田区)が展開する通販サイト「きっぷと鉄こもの」でも、1000部を販売する。価格は1,000円。
「京王れーるランド」の「ミュージアムショップ」では、今月28日から30周年を記念した同所限定のグッズとして、キーホルダー(3種、各660円)、ミニヘッドマーク(2種、各2,200円)、Tシャツ(水色・黒・灰色の3種、各2,200円)を販売する。
同社の若葉台車両基地(稲城市)では、6月5日に事前申込制のイベントを行う。8000系車両3編成を並べ、新たに作った30周年記念のヘッドマークや、これまでのヘッドマークを付け替えて、撮影を楽しむことができる。参加費は4,000円。
6月6日からは、京王線全線で8000系車両に30周年記念のヘッドマークを付けた列車を運行する。掲示は9月15日までの予定だが、同社は「取り付け期間を変更する場合もある」としている。