「八王子Short Film映画祭」のグランプリ受賞作品を紹介する「まちなか上映会」が7月30日、「まちなか休憩所 八王子宿(しゅく)」(八王子市中町)で行われる。
2020年にグランプリを受賞した平岡亜紀監督の「知らない息子」のワンシーン
同映画祭は新人映画監督の発掘とともに八王子のまちおこしを目指して、2013(平成25)年から毎冬行われている。一般、学生の2部門を用意。八王子を舞台に、「出会い」「愛」「結婚」をテーマとした作品のプロットを募集し、制作資金の一部を補助した上で、作品を完成させてもらう形を取っている。今年は10回目となる本祭を12月に行う予定。
今回はこれまでの一般部門のグランプリ受賞作品の中から、映画「カメラを止めるな!」で大きな話題を呼んだ、上田慎一郎監督が手がけた「テイク8」のほか、平岡亜紀監督の「知らない息子」、鈴江誉志監督の「リスケ」の3本を上映する。
映画祭をもっと知ってもらおうと八王子商工会議所の協力を得て開催にこぎ着けた。映画祭担当者は「映画制作者やインディーズ映画ファンには少しずつ知ってもらえるようになったが、八王子市民の方々の認知度はまだまだ低い。今回の上映会を機に少しでも知ってもらえるようになれば」と話す。
上映する3作品について、「歴代の映画祭作品の中でも人気が高く、ジャンルも異なることから選出した。笑ったり泣いたり考えさせられたりと短い時間でも楽しんでいただけると思う」と説明する。「これまで多くの映画人がすばらしい短編映画を作ってくれた。そんな短編映画の数々を八王子駅近くで気軽に映画を楽しめるよう今後は定期的に行いたい。堅苦しいものではなくふらっと映画を楽しみに立ち寄れるような空間を目指しているので、映画好きの方はぜひ気軽に立ち寄ってほしい」とも。
12月の本祭に向けた準備も進んでおり、「今年も多種多様な映画監督たちがすてきな作品を作っている。10周年ということもあり、特別審査委員の発表など映画祭開催まで盛り上げていくさまざまな施策も考えている」と話す。
来場時は感染対策のためマスクの着用を呼びかける。開催時間は14時~。入場無料。